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国勢調査で発掘! 東京23区お役立ちデータ

未婚の女性が多い街

23区別に見る男女それぞれの結婚事情

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],一般社団法人東京23区研究所
【最終回】 2012年9月11日
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区別の離婚率1位は港区。以下、台東、中央、足立、江戸川の順。港区と中央区は、平均初婚年齢が遅いトップ3に入る。対して、早婚のトップは足立区。江戸川区が2位。早過ぎる結婚も、遅すぎる結婚も、問題を生みやすいということだろうか。

 ところで、離婚率と配偶関係別の離婚者の割合(15歳以上人口に対する、離婚後再婚していない人の割合)の多寡は、必ずしも一致しない。その典型が離婚率トップの港区。離婚者の割合は12位で、離婚後区外に転出する人が多い。先に紹介した婚姻率の高さと考え合わせると、都心ライフとはカップルを前提に成立しているようだ。

 最後にもう一つ。23区全体の離婚者の割合は、男性3.5%に対し女性は5.5%。男性は離婚しても懲りずに再婚する人が多く、女性は1人で生き抜いていこうと決意する人が多いことを、このデータは示している。男女の結婚観の差がここにも表れている。

 連載を始めるにあたり、23区を均等に取り上げるよう心掛けた。しかし、結果は必ずしもそうなっていない。特に、荒川区と大田区の紹介が目立って少なかったと反省している。

 そこで、両区に取っておきの金メダルを進呈しよう。

 荒川区は、100歳以上のご長寿者の増加率1位。文句なしの金メダルだ。
大田区が誇るナンバー1は、休日保育の実施率。国勢調査のデータではないが、町工場パワーが世界をリードする“モノづくりの街”にふさわしい金メダルといえるだろう。

 国勢調査の結果は現在も順次公表が続いている。産業や職業など関するデータも揃い出した。仕事に焦点をあてると、大田区の金メダルはもっと増えるかも知れない。機会があれば紹介したい。

* 婚姻率と離婚率は、「人口動態統計」に基づく2008~10年の3ヵ年の平均値を示す
 
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池田利道
[一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也
[一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

一般社団法人東京23区研究所

東京23区をさまざまな角度から調査・分析している。マーケティングレポートなどを発行。HPはこちら

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国勢調査の結果は、大規模なデジタルデータベースとしてネット上で公開されているマーケット開拓情報の「宝の山」だ。反面、その内容があまりにも精緻であるがゆえに読み解き方は難しい。当連載では東京23区を例に取り、膨大な国勢調査データを実務に生かすヒントを紹介する。

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