カンボジア 2012年9月10日

カンボジア人の若者に広がり始めた
「企業人として働く」ということ

朝日新聞のマニラ支局長などを経て2009年に単身カンボジアに移住、現地のフリーペーパー編集長を務めた木村文記者が、カンボジア学生に向けて行なわれた日系企業の就職セミナーのアツい様子を現地からレポート。

カンボジアでもありました! 日系企業の就職説明会

 カンボジアは、ベトナムとタイという東南アジアの大国にはさまれた小さな国である。

 だいたい世界中どこでも、国境を接する国同士というのは仲が悪い。どちらも同じ「からだ」の一部であることは分かってるから、いつの間にか仲直りするのだが、ライバル意識は相当に強い。カンボジアに住んでいるとその意識が伝染するのか、外国人の私まで、タイやベトナムに負けまいと、身びいきに力が入る。

 ということで、この「世界の街角 お金通信」のベトナム編に、大先輩である中安昭人さんがベトナムの日系企業の就職フェアについて書かれたのを読み、「カンボジアだって就職フェアあったもんねっ。800人来たもんねっ」と鼻息荒く、書かせていただくわけである。

 カンボジア・プノンペンでの日系企業による初めての大規模な合同就職説明会が開かれたのは、大学4年生が卒業を間近に控えた7月半ば。ベトナム同様、カンボジアにも、日本のような「就活風景」はないのだが、大学関係者によると、求人活動と求職活動が最も盛り上がるのは5月から7月ごろといわれる。

カンボジア日本人材開発センター(CJCC)で開かれた日系企業による就職説明会の様子=プノンペンで【撮影/木村文】

 就職説明会を主催したのは、王立プノンペン大学外国語学部日本語学科、日本の援助で設立されたカンボジア日本人材開発センター(CJCC)、カンボジア日本人商工会の三者。

 昨年まで同大で開かれていた就職説明会は、日本語学科の卒業生のみを対象にしたものだった。それが今年は、求人側のニーズが高まり、一気に規模を拡大した。

 参加した日系企業・団体は、全部で38。内訳は製造業16社、サービス業18社、総合商社2社、NGO2団体となっている。

 参加企業は、2014年にプノンペンにショッピングモールを開業するイオングループなど大手から、中小、ベンチャー企業までさまざま。勤務地も、プノンペンだけでなく、ベトナムやタイ国境に近い地域まで広がっており、カンボジアの日系企業が刻々と多様化していることがよく分かった。


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