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市場が注目した雇用統計〜予想外の結果に追加緩和期待が強まる〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

今後の金融政策を占う上で注目を集めていた雇用統計が先週末に発表された。米国では、前回のFOMC(連邦公開市場委員会)でFRBの追加緩和に対する積極的な姿勢が示されたことや、バーナンキFRB議長が低調な雇用に対する警戒感を示したことなどから、8月の雇用統計が追加緩和実施のトリガーになるとの見方が多かった。こうしたなか、発表された8月の雇用統計は米国の雇用回復が緩慢なペースに止まっていることを示す結果であった。

市場が注目する非農業部門雇用者数が前月から+9.6万人増と市場予想(同+13.0万人増)を大きく下回るネガティブサプライズ。過去2ヶ月の増加幅も下方修正(6月:+6.4万人増→+4.5万人増、7月:+16.3万人増→14.1万人増)され、直近では比較的堅調だった7月の上振れ幅も縮小した。雇用者の動向(8月分)を業態別に見みても、毎回、比較的堅調に伸びる「専門職サービス」や「教育・ヘルスケア」の鈍化で、回復の牽引役であるサービス業雇用が減速(7月:+13.9万人増 → 8月:+11.9万人増)したことや、「自動車」を中心として製造業雇用が減少(1.5万人減)したことなど、低調な雇用を伺える材料が散見されている。

一方、8月の失業率は前月から0.2%改善し、8.1%まで低下した。ただ、求職活動をあきらめ、失業率算出上の失業者としてみなされなくなった人々の増加が失業率を押し下げた面が大きく、労働市場の改善を示すとは言い難い。

雇用統計を前に、発表された先行指標には、堅調な雇用市場を示唆する統計も見られたが、8月の雇用統計を見る限り、FRBが追加緩和を行う可能性はかなり高まったといえるだろう。




マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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