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フリップボードが日本で本格的に事業スタート
期待先行の広告業界の一方で様子見の出版業界

【第12回】 2012年9月12日
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フリップボードが
本格的に事業開始

 インターネット上のニュースなどを閲覧する専用のアプリケーションであるFlipboard(フリップボード)の公式コンテンツとして、出版社18社、合計30媒体が揃い、同社は本格的に日本での事業開始に動き出した。

 具体的には「GQ JAPAN」「GINZA」「日経ビジネス」「ナショナル ジオグラフィック日本版」「MEN'S EX」など、ビジネス誌やファッション誌など、ジャンルは多岐に渡る。

 2010年にサービスを開始したフリップボードは、iPadをはじめとしたタブレット端末やスマートフォン、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアが急激に普及するといった環境変化に乗って、世界中で一気にユーザー数を増やした。タブレット端末でもページをめくる(フリップ)ように記事が読めるインターフェイスを備え、且つ、ツイッターやフェイスブックで簡単にシェアでき、「ソーシャルマガジン」とも呼ばれる。世界では200カ国以上で、すでに2000万人以上、1カ月に30億フリップされている。

紙のページをめくるようなインターフェイスが、フリップボードの特徴のひとつだ

 マイク・マッキュー フリップボードCEOは5月、インタビューで開発コンセプトを「出版社のコンテンツをより美しく、効果的にウェブで見せることを大切にしている」と説明。紙の上では編集者やデザイナーによって読みやすくキレイにレイアウトされているものが、ウェブ上に乗るとそれが崩されてしまうという問題を、アプリによって解決しようという思想が、同社の根底にある。

 同社はフリップボード内に出稿される広告によって収益を上げるビジネスモデルだ。アプリケーションのダウンロードは無料であり、読者からは料金を徴収しない。すでにアメリカではアプリケーション内の広告ビジネスはスタートしており、同社のインターナショナルビジネス事業開発トップのエリック・アレクサンダー氏は「ラグジュアリーブランドなどが積極的に出稿している。最近ではリーバイスのように、広告から、そのまま商品が購買できる仕組みを採用する企業もある」という。

広告をタップすると(→)
リーバイスの広告ページにジャンプ。ベルトタップすると(→)
ベルトの購入画面にたどり着く

 

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