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ITがもたらした世界には女性の活躍の場が無限大にある――第17回世界女性ビジネス会議に参加してきました

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第2回】 2012年9月13日
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 そのサイトで、Nomikuという人は、ローストビーフをお湯で美味しく作れるという機械を開発。動画でプレゼンし、実際に1800人の出資者、58万6000ドルの資金を集めることができ、製造してくれるところも見つけ、359ドルで発売することが決まっています。

 Readyfor?というサイトでは、プロジェクトに対して寄付をできる仕組みができています。

 小さな金額でも何か自分がお金を出すことで、人の役に立つ、そのことによって自分自身が少しでも豊かになる、という仕組みが生まれつつあります。

 一方で、寄付したお金がどのように使われるのか、それを追跡したい、そんな要望も新しく生まれています。与えた人、与えられた人、それぞれがコミットする。そのループが大切になり、それによって自浄作用が働いていくようになる、ITによって、クラウドが見守っているという環境が整いつつあると言います。

 参加者の中で「税金を払っているけれど、それが何に使われるのか、なぜそこに使われたのか、自分のお金がどのように貢献したのかを知れるような仕組みが作れないか」という質問をしている人もいました。

 お金を提供した者として、知る権利がある。すべてを任せるのではなく、お金を払った者として相手にその義務を果たしてもらう、そんな時代が到来しているのかもしれません。

いかに伝承するか

 人間の人生に対しても捉え方が変わりつつあります。人は2回死ぬと言われ、1回目は生物的な死を迎えるとき、2回目はみんなの記憶から消えるときです。

 Botというサービスがあります。Botとは、robot(ロボット)の短縮形・略称で、転じてコンピュータやインターネット関連の自動化プログラムの一種のことを指します。石井さんは亡くなったお母様から生前に言われた言葉をツイッターのBotで配信していますが、そうしたことを始めてからは、お母様の誕生日にプレゼントが届くようになったそうです。もしかしたら、人は2回ではなく3回死ぬ、それはBotのサーバーが壊れたときではないか、と笑いを交えながら話されていました。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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