ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
スマート・ウーマン スマート・リーダー

ITがもたらした世界には女性の活躍の場が無限大にある――第17回世界女性ビジネス会議に参加してきました

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第2回】 2012年9月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
3
nextpage

 人間が生きてきたことのエネルギーを未来につなげる、ライフスパンを越えて後世の人に残す、伝承が大切になっています。インターネットによって人類の進化が加速度的に増し、以前は伝えることがとても大変だったのに、今は容易に伝えることができます。ただ、一方で、忘れ去られるスピードも早いので、しっかりと伝承すべきものはしていかなければいけないという議論も起きました。

 社会の在り方、人間の生き方、そのものが大きく変わってきているのではないか、と感じます。

タスクフォーカスからピープルフォーカスへ

 インテル セミコンダクター アジア・パシフィック地域 マーケティング&コンシューマー・セールス本部本部長江田麻季子さん、ジャパンタイムズ報道部長大門小百合さん、WHO(世界保健機関)メディカルオフィサー進藤奈邦子さん、経済産業省経済産業政策局経済社会政策室企画調査官坂本里和さんによって行われた「キャリアを考える。管理職は、いい選択肢ですか?」というセッションにも参加しました。女性が管理職になるということについて議論されました。

 ジャパンタイムズ報道部長の大門小百合さんは育児休暇の後に管理職になったことで、会社全体、業界のことが分かるようになったと言います。記者はもともと一匹狼の傾向があるが、チームワークを重んじるなど、視点も変わったそうです。ただ、一方で1人の子供を抱えて復帰したため、かなり大変だったとか。そうしているときにランチに誘われ「肩の力を抜いてください。仕事をふってください」と言われ、自分がテンパっていたことに気づいたそうです。

 インテルの江田さんはマネジャーになる前は「タスクフォーカス(Task Focus)」だったものの、マネジャーになると「ピープルフォーカス(People Focus)」になったと言っていました。管理職になる前には、自分のタスクだけを考えていればよかったのですが、管理職になると、人にどう働いてもらうか、そのように視点が変化したそうです。

 常に結果を出す状況を作る、自分のパーソナルなスタイルでやる、自分に嘘をつかない、何か起きたら助けるという印象を与えることが大切だと言っていました。いろいろなタイプのリーダーシップの方法があり、もしかしたら、人をやる気にさせ、気持ち良く働いてもらう環境をつくるというのは、女性に合っているのではないか、とも話しました。

previous page
3
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

スマート・ウーマン スマート・リーダー

日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

「スマート・ウーマン スマート・リーダー」

⇒バックナンバー一覧