ベトナム 2012年9月14日

ベトナムでビジネスしていてこれが困る!
請求書のように使われてしまう「赤い領収書」が悩みの種

日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安記者が、ベトナムでビジネスする中で感じる”困ったこと”を報告します!

経理担当者泣かせの「赤い領収書」

 「赤い領収書がなくなってしまいました」。経理担当のベトナム人スタッフが、青い顔をして報告してきた。

 「赤い領収書」とは、付加価値税(VAT)が発生する支払いの際に発行が義務づけられている公的な領収書のこと。正式には、Hoa Don Gia Tri Gia Tangといい、「Hoa Don」が領収書、「Gia Tri Gia Tang」がVATの意味である。

赤い領収書の実物。後ろに見えているのが以前の仕様のもの。この赤い色が「赤 い領収書」の名前の由来【撮影/中安昭人】

 紙が赤い色をしているので「赤い領収書」と呼ばれることが多い。10万VNDを超える取り引きには原則としてVATが発生し、その比率は基本的に10%。ベトナム人、外国人を問わず、経理を担当する人間にとって、この「赤い領収書」は頭痛の種だと言っていいだろう。

 というのも、普通に領収書として使われている限りは何も問題ないのだが、支払い側が「先に赤い領収書をくれない限り、お金の支払いができない」という場合があるのだ。基本的には「領収書」であるにも関わらず、実際の運用面においては、「請求書」のように使われていることがあるわけだ。

 ちなみに英語では「red invoice」または「red bill」と訳されており、つまり「請求書」。ところが経理の専門家に聞いたところ「赤い領収書は、お金を受け取った後に発行するのが正しい」とのこと。「いったい領収書なのか請求書なのかハッキリしてくれ!」と言いたいところだ。

 この曖昧さのためにこんな問題が起きたことがある。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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