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9月13日 18時0分
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QE3がサプライズになる場合〜試練に挑むFRB〜 - 村上尚己「エコノミックレポート」

・本日の日経新聞には、「欧米に板挟み、試練の日銀」という記事が掲載されている。米FRBによる追加量的緩和策への期待が強まる中で、為替市場ではドル円が77円台まで円高が進んだことをうけての記事である。

・日銀幹部への取材を交えたこの記事では、2009年末から、円高が進むたびに日銀が金融緩和を行ってきた経緯、そして現在の米FRBが金融緩和に動く中で、「日銀にとって頭痛のタネ」「日銀にも大胆な一手を求める機運が高まりかねない」とされている。

8月24日レポートで、FRB・日銀の金融緩和策の変化が、市場のインフレ予想を動かすことを通じて、ドル円に影響を及ぼすことを説明した。実際、2010年のFRBの量的緩和策の示唆でドル安が進み、2012年には日銀の物価目標設定で円安に動いた(グラフ参照)。米日金利差が縮小する中で、将来のインフレ予想を左右する金融緩和策の強化が、ドル円相場に及ぼす影響が強まっている。


・為替レートは通貨の相対価格であり、円(マネー)の価値上昇が「頭痛のタネ」なら、日銀も金融緩和の強化を行うことになる。そして、デフレが続く日本では、プラスのインフレにある欧米諸国よりも、金融緩和がもたらす「副作用」は相対的に小さい。金融政策を運営する観点でより困難な「試練」に直面しているのは、プラスインフレの経済環境で、追加金融緩和の妥当性を判断している米FRBなのではないか。

・さて、今晩(9月13日)結果が判明するFOMCでの追加金融緩和は、ある程度市場で織り込まれている。先の記事などでは紹介されていないが、試練に挑むFRBが追加量的緩和策をどのように打ち出すかいくつかプランがある。一つは、FRBが購入する資産規模をあらかじめ決めて、国債やMBS(住宅ローン関連証券)を購入する方式で、これは2010年に行われたQE2の強化になる。

・もうひとつ、追加緩和の方法としてFRBのハト派メンバーを中心に検討されているのが、事前に購入規模を決めず、毎月一定金額の資産購入を行う方式がある(オープンエンド方式)。この購入方法だと、理論上、必要な限り国債などの資産購入が増え続けることになる。FRBによる金融緩和強化の、より強いメッセージが市場に伝わる可能性がある。

・この点については、FOMC内で議論がどの程度行われているのかはっきりせず、市場でも見方が分かれている。今晩のFOMCで円高が更に進むサプライズとなるのは、資産購入の対象にMBSが加わり、さらにオープンエンドの方式が採用され(500億ドル/月購入)、金融緩和の強いメッセージが伝えられる場合だと考えている。




(チーフ・エコノミスト 村上尚己)

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(マネックス証券)


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