新興国投資 2012年9月19日

カンボジア株、初のIPOから5カ月
続々と予定される今後の上場企業とは?

取引開始から5カ月で見えたカンボジア株の魅力
カンボジアは意外にリッチ!?“土地”から“株”への動きも

 4月18日に初の取引を行ったカンボジア証券取引所ですが、現在(9月18日)も上場企業は1社のみ。後に続くIPO(新規公開株)が遅れているため、株式市場の人気は低迷を余儀なくされています。最近では取引高がまったくない日もあり、いつ投資家が戻ってくるのやら……現地の証券関係者にとっても頭の痛い日が続いています。

 カンボジア市場はエマージング投資家にとって、ほぼ想定内の動きをしているといえます。まず、最初のIPOであるプノンペン水道公社の売出価格は6300リエル(約128円)で、PERとしては19倍と高い水準でした。

プノンペン水道公社 (撮影/和田佳久)

 しかし、その後、取引初日ではこれが値幅上限の49%高の9400リエルに上昇、その後も高値は1万200リエルをつけており、IPOで買えた投資家は約62%もの利益を手にするチャンスがあったわけです。

プノンペン水道公社IPOの最終当選者リスト

 

プノンペン水道公社の株価チャート 上場直後は高騰したが、その後は横ばいに 

 その後、株価は調整を続け、売出価格の近辺をさまよっていますが、これも上昇期間に対して下落期間が長いという点では新興市場によく見られる形となっています。投資経験の長い方はご存じかと思いますが、価格形成の上昇が短く、下落が相対的に長いというのは、ほとんどの資産バブルに共通する値動きです。逆に言うと、カンボジア株という未知の資産クラスにも、ちゃんとバブルが発生したということで、それは投資対象としての魅力が少なからずあることを意味します。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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