タイ 2012年9月26日

タイに住む日本人がタイ人との付き合い方で困惑
「貸したお金を返してくれないんです。どうすれば?」タイ人経理部長ブンが在タイ日本人の質問に答える【ブンに訊け!】

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部のタイ人経理部長、ブン(女性)が日タイの架け橋となるべく在タイ日本人からの質問に答えます!

読者からの相談「貸したお金が返ってこない!」
会社のタイ人同僚に数十万B(1B≒2.5円)のお金を貸しました。彼はいわゆる「いいところの出」らしく一族も金持ちらしいことはわかっていたため、恩を売っておこうと考え貸しました。英語での借用書も用意してもらいました。
ところが1カ月という返済期限が過ぎても返してくれません。返すよう催促すると、「ちょっと待って」「来週まで待って」というのが最近では「落ち着いて」「何回も言わないで」に。
先日は「うるさい人」となじられ、ついには「それ以上言ったら殺す」とまで言われました。どうやら返す気はないようです。警察に言った方がいいですか? 時効の成立というはあり得ますかブンさん。(ナンツーカさん)


【ブンからの回答】

警察は民事不介入

 お金を返さないからと言って警察に訴えても事情を聞かれるだけです。警察は事件が起こってから(あなたか相手が死傷してから)でないと動いてくれません。事件が起こった場合の捜査のためにあなたの訴えを聞いているだけです。また、時効は10年です。相手が10年粘ったら、相手はあなたに借りたお金を返す義務はありません。

弁護士に相談

 借用書があるのなら一番いいのは弁護士に相談して裁判に持ち込むことです。裁判の費用も相手に持ってもらうようにしましょう。ただし弁護士の中にはあっちからもこっちからもお金をふんだくる、金銭に強い執着を持つ人もいますので、ナンツーカさんにアテがないのでしたら、タイの弁護士の理事会を紹介します。 相談は無料です。外国人も無料ですが通訳と一緒に行くことをおすすめします。

Lawyer's council of Thailand
Under Royal patronage
電話:0-2629-1430
緊急の場合の電話:1167
民主記念塔の近くにあります。

お金は貸さないこと

 最後にお金を借りに来た人に対して人間関係を壊さずどう断るか。私たちタイ人がよく使う手を教えますので参考にしてください。

(1)「彼女(または彼)が貸すなと言っている」「妻がお金を管理しているから妻に頼んでみてくれ」と家族の許可が必要といってその場を取り繕う。

(2)電話してきたら「え? 何? 聞こえないよ」と電話回線が故障していることにして切ってしまう。

(3)「2万Bも貸せないけど2000Bならなんとかなる。返さなくていいよ。その代わり今度、自分がお金に困ったら助けてね」と言ってお金をあげて、数週間後に3万B貸してくれと頼んで3000Bもらう。

 と、こんな手を使います。困っている人に対して非情に思えるかもしれませんが、返してもらえなくて嫌な気分になるのはあなたですから。

タイの大手地場銀行(カシコン銀行)の利子を調べてみた。個人口座の普通預金は年0.75%。定期預金は預金額100万B(約250万円)未満の場合、3カ月定期1.8%、6カ月定期2.25%、1年定期2.65%、2年3.0%、3年3.2%。預金額1000万B(約2500万円)以上になると、3カ月定期2.2%、6カ月定期2.5%、1年定期2.65%、2年3.0%、3年3.2%となっている(以上、カシコン銀行2012年9月18日発表の利率)。人間関係にひびが入らないうちに借りたお金は早めに返したい。

(文・撮影/「DACO」編集部)

『DACO』とは?:バンコクで月2回発行される無料の情報誌。発行人の沼舘幹夫編集長は25年近く前に日本の通信社からニュースを仕入れ、在タイ日本人に伝えるために駐在員として来タイ。「ブンに訊け!」は、彼と編集部のタイ人女性経理スタッフ、ブンが、在タイ日本人から寄せられるタイでの困りごとを(誌面上で)あっけなく解決してしまう人気コラム。
 
 

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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