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職あれば食あり

ダメなワンマン社長の下でも社員は育つ?
30代半ば独身女性編集者が行き着いた穏やかなランチ

まがぬまみえ
【第35回】 2012年9月27日
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 会社に入ったら、先輩が手取り足取り仕事を教えてくれる、なんて思わない方がいいのかも知れない。

 「そんな余裕ある会社ばかりじゃないですから」と、ユミさんは言う。

 「研修は?」

 「そんなの、ないです」

 「じゃあ、どうやって仕事をおぼえたの?」

 「あっちで怒られ、こっちで怒鳴られ、やるせない気持ち満載。まさに、ヤケドしまくりで」

 職業は編集者である。

卒業間際の3月に見つけた出版社に入社
そこにはムチャクチャなワンマン社長がいた!

 大学時代は映画評論を勉強していたが、評論で食べていけるとは思っていなかった。だから、就職活動では新聞社や出版社を受けた。

 「だけど、大手は全部落ちちゃいまして」

 卒業を間近に控えた1月になっても、内定はもらえず。「はて、どうしようか」と思っていたら、新聞の求人広告にこんな文言を見つけた。

 「映画関連の本を出している出版社です」

 すでに卒業の3月を迎えていた。ダメ元で応募すると、とんとん拍子に採用が決まった。同期よりも少し遅い、5月に入社した。

 「で、どうでした、その会社?」

 「すごい会社でした」

 「どうすごかったんでしょうか?」

 「もう、ムチャクチャだったんですよ」

 これは後で知ったことだが、その会社、社長が恐ろしいほどワンマンで有名だった。ちょっとでも気に入らないことがあると、社長は社員を激しく罵倒し、クビにしてしまう。そんなこんなで人材が居つかないため、頻繁に求人広告も出していた。

 「だけど、そんなの知る訳ないじゃないですか」

 「学生だものね」

 「そうなんですよ。だから、入った後でみんなに言われました。ふつうは、まず、受けないでしょって」

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人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。

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