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10月4日 18時0分
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回復の兆しが相次ぐ米国経済〜今年も秋口から復調〜 - 村上尚己「エコノミックレポート」

・2012年春先以降減速していた米国経済が、回復に転じつつある。昨日発表された、9月分ISM非製造業景況感指数は55.1と、景気減速が始まる前の水準まで回復した。同サーベイは、米国の小売やサービス業の売上や利益動向、そしてその源泉である米国の住宅や消費動向を反映して動くが、これらが2012年春先の状況まで改善しているということである。


・夏場に減速した米国の雇用・消費復調の兆しは、既に発表されている家計への調査である消費者心理指数が9月に改善したことでも示されていた。それが、企業側の売上復調という格好で、しっかりと現れているわけだ。

・リーマンショック以降の米経済の復調局面において、雇用・所得の回復が緩慢だったため、特に、住宅や自動車などの高額品の消費回復の遅れが目立っていた。ただ、歴史的な水準まで落ち込んだ住宅販売は、2011年後半から持ち直しが始まり、この回復傾向は2012年になってからも続いていた。

・そして、夏場に一旦減少に転じたかにもみえた自動車販売台数も、9月に1494万台(年率換算)と再び上向きに転じつつある(グラフ参照)。これで新車販売は、2012年2月の水準を超え、リーマンショック前の水準まで戻った。回復が遅れていた高額商品の自動車も、普段の消費と同じように、リーマンショク前と同様に売れる様になっているということである。


・2011年末から欧州経済が景気後退局面に入り、それが新興国の景気減速に波及した。世界経済減速が米国の企業業績を圧迫し、今年も、2010、11年同様米経済は夏場に減速を余儀なくされた。しかし米国においては、春先からの金利低下が国内需要を押し支えるメカニズムが働き、その効果が秋口になってはっきりと現れている。

・この結果、市場でなおリスク要因とされる欧州や新興国減速に起因するネガティブな影響が、米国では、国内需要拡大で相殺され始めたとみられる。この動きが、企業景況感、家計消費・雇用関連の重要経済指標の改善として現れているわけだ。2012年4―6月に年率1%台まで減速した米経済は、秋口から安定成長である2%を上回るペースに回帰しているとみられる。

・そして、米経済が持ち直し始めた9月に実施されたFRBによる追加金融緩和策が、住宅部門を中心に米家計の需要を押し上げる効果は、これから現れる。安全資産の代表である米国債が9月後半から買われたため、米10年金利が再び1.6%台まで低下するなど、市場では安全資産への投資意欲はなお高い。米国を中心に世界経済の減速懸念が和らぎ、安全資産からリスク資産への資金シフトが、これから本格化すると考えている。




(チーフ・エコノミスト 村上尚己)

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(マネックス証券)


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