「言いたいことを言っても嫌われない人」の特徴「言いたいことを言っても嫌われない」ためにやれることは一つ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

現代人にとって、人間関係とストレスは切り離せません。特に、コロナ禍での新しいコミュニケーションは慣れないことも多く、人に対してイライラ、モヤモヤしてしまう機会も増えたのではないでしょうか。そこで今回は、元結不動密蔵院の現役住職である名取芳彦さんの新刊『上手に発散する練習』(青春出版社)から、お坊さん流・人間関係でモヤモヤしない考え方を紹介します。

「誰からも好かれる人」になるのは不可能?

「誰からも好かれる人」は、多くの人にとって理想的な人物像です。「みんなから好かれる人になるべき」というのは、社会の価値観の表れなのでしょう。その価値観を疑うことなく、半ば洗脳されたように、みんなから好かれるために「いい人」になることを目指す人がいます。

「いい人」の王道は、「人の頼みを断らない」「自分のことは二の次にして、他人のために動くことを厭わない」「人が嫌がることでも、自分が代わりに引き受ける」などでしょうか。

 しかし、「誰からも好かれる人」を目指していいのは、20代まででしょう。目指すのはいいことですが、そんな人になることは金輪際不可能なのです。それを知って、気持ちに余裕を持って生きていくのが30代以降だと思うのです。