ラオス 2012年10月9日

週末にパスポートを持ってタイへ!
首都ビエンチャンに暮らす人たちは国境を越えて買い物に行く

約8カ月のバックパッカー旅行後、2002年からラオスに住み、旅行会社を経てコーディネーターになった森記者が、ラオスの首都に暮らす人々の買い物事情をレポートします。

家族連れでメコン川を渡り、タイへ

 ラオスの首都ビエンチャンで「買物に出かけよう」という話になると、パスポートを持ってタイに出かけることが多い。

ラオスのショッピングモール。オープン日だけ賑やかだった【撮影/「テイスト・オブ・ラオス」】

 ラオス国内ではショッピングセンターの建設ラッシュを迎えているが、すでに完成した所でテナントの募集に苦労している。2年前に完成した「タラートサオショッピングモール」は、仲介業者が物件を押さえてしまって価格が高騰してしまったというもっぱらの噂である。

 それら以外の買物場所というと、冷房がなく通路が狭い旧式の市場。食品を買うのはまだガマンできるが、汗水垂らして蒸し暑い中で流行の服をゲットしようとは、なかなか思わないし、その前に流行の品物に出くわすことは殆どない。冷房が効いた屋内をぶらつきながら買物を楽しめる環境は、一度味わってしまうと止められないもの。ラオスの人たちは、それを隣国タイで味わっているのだ。

 市場で並ぶ日用品は、ほとんどがタイで生産、輸入されている。それは衣料品なども同じことで、実は若者のファッション文化もタイから伝わってきているのが現状だ。その理由の一つには、タイのテレビ放送がラオスで放映されていることが挙げられる。ラオス語とタイ語は言語的にも同系なのでラオス人の殆んどがタイ語の意味が分かる。そうなると、歴史が浅くロークオリティーなラオス放送を見るよりも垢抜けしたタイの放送を見る人が多いのも当然となってしまう。ラオスの産業が伸び悩んでいる原因だ。

 そのようにラオスの人たちにとっては悲しい状況なのだが、自分達が買物を楽しむとなると話は別だ。週末は、家族連れでメコン川にかかる友好橋を越えて対岸の街、タイのノンカイまでドライブする。タイで買い物をした方が安いという先入観もあるし、ケンタッキーやマクドナルドなどの飲食フランチャイズが並び、圧倒的な商品が陳列している光景は、単純に賑やかで眺めているだけでも楽しい。いずれも、ラオスではまだ味わえないものばかりだ。人々は、ラオスの産業が発展して欲しいと思う反面、安さと楽しさを求めてタイに出かけるのだ。

 それでは、ラオスのビエンチャンから国際ショッピングに出かけてみよう。

友好橋を越えて、タイへ。2011年、ラオス人の出国者数は178万人。そのうち69万人が友好橋から出国しており、出国ポイントの最多数を占めている。さらに、ノンカイ、ウドンタニーへの訪問目的と出国カードに記載したのが32万人。訪問目的の殆どがショッピングと推測される。ちなみにラオス人出国者の多い国境の2位は、第二メコン架橋のあるサワンナケート県の36万人。3位は首都ビエンチャンのワッタイ国際空港で14万人となっている。【撮影/「テイスト・オブ・ラオス」】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。