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吉田恒のデータが語る為替の法則

米大統領選挙後の「サプライズ人事」説

吉田 恒
【第4回】 2008年11月6日
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 米大統領選挙の投票が11月4日に行われます。これに絡んで「サプライズ人事」の噂が一部で流れているのは、ちょっと気になるところです。

 大統領選挙については、民主党のオバマ候補有力といった状況が続いています。基本的には、普通の勝利か、それとも「ランド・スライド」、いわゆる地滑り的圧勝になるかといった「勝ち方」の問題といったところではないでしょうか。

 もちろん、選挙はフタを開けて見なければわからないということはあるわけですが。

 では、これが為替にどう影響するでしょうか? そう考えた時、上述の「サプライズ人事」の可能性はちょっと気になります。

金融サミットは「新コンビ」で臨むか
ポスト・ポールソンの有力候補は?

 具体的には、新大統領が決定したら、実際に就任するのを待たず、すぐに財務長官交代の人事を行う可能性があるというものです。

 仮に、選挙でオバマ候補の勝利が確定しても、実際のオバマ大統領就任は、年明けの1月20日になる見通しです。そして、普通なら、オバマ新政権の閣僚人事も、その後から行われることになります。

 ところが、オバマ新大統領誕生が決まったら、現ブッシュ政権で今週、来週中にも現ポールソン財務長官からバトンタッチとなる新財務長官を決定、発表するといったシナリオが一部で取り沙汰されているのです。

 実際にそうなるかどうかはともかく、そんなシナリオが囁かれている理由は、もちろん金融危機の最中だということがあるでしょう。依然続く金融混乱の中で、11月15日に予定されている金融サミットは1つ注目されています。

 しかし、そのホストを、間もなく退任するブッシュ、ポールソンのコンビで務めるのでは説得力に欠ける。新大統領が決まったら、金融対策のキーマンになる新財務長官も決めて、金融サミットに臨む可能性は確かにありそうです。

 このように、すぐにポスト・ポールソンを決められるかどうかは、選挙結果はもちろん、上述のように「勝ち方」によっても影響を受けるでしょう。それにしても、早い、遅いの違いはあるとして、ポスト・ポールソンは誰になるのでしょうか?


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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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