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美人のもと

渋滞ブー

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第141回】 2012年10月11日
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 ドライブは気持いい。いつもと違った風景の中を運転するのも気持いいし、助手席に座っているのも楽しい。

 しかし、そんな楽しさを求める人が集まってくるとどうしても渋滞が起きる。それは都市部だけの話ではないし、観光シーズンだけの話でもない。渋滞を経験したことのない人はほとんどいないのではないだろうか。

 渋滞はあまり気持のいいものではない。颯爽と走る予定の場所でなかなか動けず、風景もなかなか変わらない。前後左右のクルマもずっと同じである。

 周辺のクルマの中を見てみると、なんとなく疲れた顔をしている人が目につく。イライラして怒った顔つきの人も少なくない。渋滞が好きな人はかなり少ないと思う。

 少し古いアニメを見ると渋滞のシーンではクラクションがあちこちで鳴る。イライラを表現したのだろう。

 そんなつらい渋滞の中、助手席にいる美人は上手に振舞う。不快な時間をさらに不快にしないことがうまいのだ。運転している人が「どうあってほしいのか」を考える。

 助手席で居眠りすることを嫌がる運転手がいる。それはたいてい彼も眠いからである。それなら起きているための会話を楽しむことをすればいい。

 無理して起きていなくてもいいよと思っている人も多い。それなら、一言伝えて眠ればいい。

 機転を利かして、行先を変える提案をしたり、休憩を促したり、ちょっとしたアイデアを出すだけで、ずいぶんと空気はいい方へ変わっていく。

 渋滞そのものに文句を言う人がいる。なんで渋滞が起きているのだと文句を言う。こんなところに来なければよかったと後悔していることを言い続ける。文句をブーブー言っても状況は変わらない。ただ車内の空気が悪くなるだけだ。文句を言っている表情は「美人のもと」を減らす原因になる。

 言いたい文句を黙っていると余計イライラしてしまうという人がいる。

 文句は1回だけにしよう。1回言うだけで終わりにしよう。

 それを心がけるだけでずいぶんと「美人のもと」を減らす心配は減っていく。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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