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人はどうすれば変われるのか
――『「親のようにならない」が夢だった』を書き終えて

【第20回】 2008年4月18日
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「親のようにならない」が夢だった
加藤秀視著 ダイヤモンド社刊 1200円(税別)

 「自分を変えたい」。欠点やコンプレックスなどを克服し、今より幸せになりたいという思いは、どんな人でも持っているのではないでしょうか。
 もちろん私もそういう人のひとりです。

 今回、さまざまな縁をいただき、拙著『「親のようにならない」が夢だった』が出版されることとなりました。不良少年として過ごし、裏社会にまで浸かった私のいわば自伝的な本です。

 かつては人を傷つけ、自分を傷つけることでしか生きられなかった自慢できない過去をさらけ出すのは、大変お恥ずかしい限りです。出版のお話をいただいた当初はとても悩みました。私の半生を記すことが社会でどんな役割を持つのか、どれだけの人のお役に立てるのか自信が持てなかったからです。

酒乱の父、殴られる母に殴られながら

 ここまで書くとどんな人生を送ってきたのか気になるところですよね。

 私は栃木県の観光街で生まれました。女癖の悪い父のために両親は喧嘩が絶えず、酒に酔うと父は母だけでなく私にもひどい暴力を振るいました。そのため母は子育てに専念できず、私を殴るのが日常でした。小学校の高学年で両親は別居。数年後には正式に離婚し、経済的にも愛情にも飢えていた子ども時代でした。

 中学入学後、家に寄り付かなくなった私は暴走族の仲間になり、16歳で裏社会にも足を踏み入れました。暴力と犯罪の世界のなかで、常に逮捕の恐怖におびえ、下手をすれば命まで狙われることもある日々でした。権力と暴力だけが幸せになれる手段だと思い、ひたすら強くなりたいと願っていましたが、人に対する不信感が募っていくだけでした。孤独のなかで、友人の死や犯罪など苦しみばかりが押し寄せ、ある日、このままではいけないと気づきました。20歳もとうに過ぎてからのことです。

 高校もわずか4ヵ月で中退してしまった身ですから学歴もありません。ろくに働いたこともないため、どうしたらきちんと生きられるのかなんて分かりませんでした。ただがむしゃらに働いてみようと思ったのがスタート地点です。

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