ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
岸博幸のクリエイティブ国富論

ドバイショックで浮き足立つ
鳩山政権の軽すぎるノリが危ない

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
【第67回】 2009年12月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 日銀が急遽金融緩和策を発表しましたが、最近の民主党政権の経済運営を見ていると、いよいよ迷走し始めたようにしか思えません。そこで今週は、この問題を考えてみたいと思います。

軽い経済運営

 それにしても民主党政権の経済運営は“軽い”と言わざるを得ません。これまでの3ヶ月弱を見ても、そもそも経済財政担当大臣である菅副総理が経済運営の司令塔の役割を事実上放棄する一方で、藤井財務大臣が円高容認発言をしたり、亀井金融担当大臣がモラトリアム宣言をしたりと、各人が好き勝手をやっている印象でした。

 特に、11月下旬になって菅副総理が突然のデフレ宣言をしましたが、これもおかしな話です。デフレという認識を示すならばそれへの対応策も同時に示すべきなのに、対策は一切なしで状況認識だけを表明するという、ちょっと素人じみた行動でした。

 そうした中、先週ドバイ・ショックが起きて円高と株安が一気に進むと、唐突に第2次補正予算の議論が盛り上がり、当初は3兆円弱と報道されていた財政出動の規模が7兆円に増えたかと思ったら、唐突に日銀が10兆円の資金供給という“量的金融緩和”を決定したのですが、正直、この“政府・日銀一体での場当たり的な対応”には目を覆いたくなります。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]

1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わる。2004年から慶応大学助教授を兼任。2006年、経産省退職。2007年から現職。現在はエイベックス・マーケティング株式会社取締役、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問も務める。

 


岸博幸のクリエイティブ国富論

メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。

「岸博幸のクリエイティブ国富論」

⇒バックナンバー一覧