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中国で過熱する反日デモの影響?
学生の海外勤務志向が大幅減の背景

小川 たまか
【第96回】 2012年10月16日
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 昨年と比べ、海外勤務に積極的な学生が減少している。こんなデータを発表したのは、文化放送キャリアパートナーズ。毎年9月に、定期的に実施しているこの調査によれば、2014年卒の学生は2013年卒の学生より、海外で働くことに抵抗がある様子が見えるという。調査では、中国の反日デモの影響についても聞いている。

 調査は2012年9月19日~9月26日に実施。調査対象は2014年春就職希望の「ブンナビ!」会員大学生・大学院生。調査方法はウェブアンケート。有効回答数は377件。

「世界中どこでも働ける」が
男子学生は30ポイントの大幅減

 数年前からときどき話題に上がる、「若者の内向き志向」。海外旅行に出かけたり海外勤務を希望したりする若者が減少している傾向も指摘されていたが、文化放送キャリアパートナーズの調査では、前回調査までは海外勤務に積極的な学生が増加する傾向が続いていたという。

 ところが今回、「国内の特定地域でしか働きたくない」(2013年卒=29.2%、2014年卒=29.2%)と答えた学生の割合は変わらないものの、「海外ではNGだが、国内ならどこでも働ける」(同=15.0%、同=22.3%)が約7ポイント増加。

 「世界中どこでも働ける」と答えた学生の割合は、28.2%から17.5%と10ポイント以上下がった。同社によれば、特に男子学生に限っては、48.3%から18.5%に激減したという(2013年卒へのアンケートは今年5月に実施)。

 この大幅減は、前述の「内向き志向」だけでは説明しづらい。同調査では、「中国での反日デモは、海外勤務への考え方に影響していますか?」という質問もしており、「影響あり」と答えた学生は半数以上の51.7%、「影響なし」(28.6%)と答えた人の約2倍だった。

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