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医療費の自己負担額を保障
明治安田の意気込みとリスク

週刊ダイヤモンド編集部
2009年5月20日
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 保険金不払い問題の一因でもあったわかりにくい商品設計。複雑さを極力排除した新商品、終身入院保険を明治安田生命保険が発表し、話題を呼んでいる。

 この商品の最大のポイントは、支払われる給付金が、退院時にもらう領収書に記載された自己負担額に連動している点だ。

 入院中にかかった公的医療保険の対象となる入院や治療費の自己負担額(6~70歳であれば3割負担)が原則支払われるため、「領収書を見れば給付金がいくらもらえるかだいたいわかる」(鈴木伸弥・執行役商品部長)という設計になっている。

 ただし、公的医療保険の対象外となる先進医療や差額ベッド代などの費用については、入院日数に応じた給付金となる。

 一般的な保険商品は、入院した日数に、日額5000~1万円などの給付金額を掛け合わせた金額と、手術の種類によって異なる給付金とを合計した金額が支払われる仕組み。そのため、給付金は診断書を精査しなければ判明せず、支払い漏れや請求漏れの原因になっていた。

 加えて最近の医療現場では、公的医療費を抑制するために入院日数は減少傾向にあり、また、手術を伴わない入院が増えている。つまり、現行の保険商品では、入院時の自己負担額を賄えないケースが多くなっていることも新商品開発の背景にある。

 では、他生保も「おもしろいコンセプト」と評するこの商品に、死角はないのか。

 それは今後、公的医療保険制度が改正されて自己負担額が増えた場合、保険会社の支払いリスクが増すことだろう。その点については、「保険料が高い」(大手生保)との声もあるように、将来リスクを保険料に織り込んでいる模様だ。

 保険金不払い問題から生まれたこの商品。主力商品に育つかどうかは、営業職員に徹底できるかにかかっている。

(『週刊ダイヤモンド』編集部  藤田章夫)

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