ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ゲッツ/ジルベルト「イパネマの娘」】
リオ、夏、海、午後の陽光、
酒、美少女、作曲家、詩人……
そして名曲が生み出された

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第44回】 2012年10月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 今年の残暑は記録的な厳しさでしたが、秋分の日を越え10月になれば、夏も完全に過ぎ去り、秋の気配が濃厚な今日この頃です。そんな時に聴きたくなるのは(人ぞれぞれで一般化できないのは十分わかっていますが敢えて言えば)、電気をバリバリに使った大音量のロックとか前衛的で芸術的な現代音楽というよりは、肩の凝らない癒しの要素が詰まった音楽です。

「ゲッツ/ジルベルト」

 しかも、ちょっと欲張って、単に癒しの音楽というのではなく、静かな中に躍動感があって、明朗な響きの中に一つまみの哀愁が漂う品の良い音楽であれば言うことなしです。

 そんな音楽がありますかね?
  はい。ちょうど良いのがボサノバでしょう。

 と、言うわけで、今週の音盤は“イパネマの娘”を収録しているスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの共演アルバム「ゲッツ/ジルベルト」(写真)です。

世界で2番目に多く
カヴァーされている曲

 ボサノバと言えば“イパネマの娘”。“イパネマの娘”と言えばボサノバ。世界で最も有名なボサノバの曲です。しかも、ボサノバという範疇を超えても、間違いなく20世紀が生んだ名曲です。“イパネマの娘”は、世界で2番目に多くカヴァーされている曲として知られています。1番はビートルズの“イエスタデイ”ですが、そのことに関し、作曲者アントニオ・カルロス・ジョビンは「だって、彼ら(ビートルズ)は4人だからね……」と言って笑ったそうです。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

「今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内」

⇒バックナンバー一覧