斎藤顕一の営業プロフェッショナル養成講座
【第3回】 2012年10月19日
著者・コラム紹介 バックナンバー
斎藤顕一  [ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授、同大学院経営学研究科教授]

多店舗展開:
新規出店ラッシュで既存店に求められるものは? [本質的問題解決Q&A]

1
nextpage

Question


大手飲食店チェーンに勤務しています。わが社は店舗数で業界第2位です。といっても、1位の会社と300店もの開きがあります。現在、全国展開を目指し店舗を増設していますが、自分はいまのお店で何をすべきか、ピンと来ません。また、これから会社の事業が大きくなるにつれ、なにが必要になるのか、自分はいまのお店でなにをすべきか、考えれば考えるほど不安になります。
(質問者:大手飲食店チェーン、男性、課長、34歳)
 


Answer


 ダイヤモンドオンライン「読者プレゼント」への応募をありがとうございます。投稿してくださった質問を興味深く拝読しました(笑)。今回は、ご質問にある多店舗展開について、いっしょに考えてみましょう。

 飲食業で店舗勤務ということですので、おそらく店長をされているのでしょう。通常、多店舗展開は本社スタッフの仕事になるので、店舗スタッフが悩むということは、推進プロジェクトのチームメンバーなのでしょうか? ともかく、そういう前提で話を進めてみましょう(どういう立場や役割の人が問題を抱えているかで、解決策が変わってくるので、今回のテーマはそのように設定させてもらいます)。

 それにしても、300店舗とは大差を空けられていますね。

 確かに飲食業の経営者の方々が、「うちは何店舗出店しています!」と言うのをよく聞きます。出店数が、成功のバロメーターになっているようです。そこでまず、多店舗展開のメリットを考えてみましょう。いろいろありそうですね。

 店舗はいわば“広告塔”のようなもの。存在そのものが宣伝効果を発揮します(店舗が増えるにつれ、出店チャンスに恵まれます)。もちろん、コスト削減にも大いに貢献します。個人経営の飲食店であれば、多店舗展開によって、まさに“事業会社”となるわけで、従業員に与える満足度も高まることでしょう。実際、個人出資の外食フランチャイジーが店舗数を増やして百億円単位の売上げを達成し、上場したという例があります。これなどは、店舗展開のノウハウを進化させたことで、事業展開に弾みをつけた好例といえるでしょう。

1
nextpage

営業強化 一覧ページへ

媒体最新記事一覧

斎藤顕一 [株式会社フォアサイト・アンド・カンパニー代表取締役]
[ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授、同大学院経営学研究科教授]

マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社、パートナー、大阪支社副支社長を務め、1996年にフォアサイト・アンド・カンパニーを創業、現在に至る。経営コンサルティングに加えて問題解決のスキル研修を数多く手がけ、企業の業績向上に大きな成果を上げてきた。大前研一氏が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学において、経営学部および大学院経営学研究科教授。これまでBBTオープンカレッジ、学部、大学院の生徒や企業研修の生徒を合わせて、2万人以上の人たちに問題解決の考え方や実践の仕方、また成果実現の方法を教える。大前研一氏との共著に『実戦! 問題解決法』(小学館)、『大前研一と考える「営業」学』(ダイヤモンド社)がある。単著に『[新版]問題解決の実学』(ダイヤモンド社)がある。

 


斎藤顕一の営業プロフェッショナル養成講座

「営業の達人」のスキルは努力の賜物であり一朝一夕に身につくものではありません。でも実は、日々の営業活動のなかに、これを習得する近道があります。困っていること、わからないこと、迷っていること等々は「営業目標を達成するために最も重要な成功の鍵」です。これらの問題を「発見」し、「解決」することで、営業プロフェッショナルとしてのスキルが培われます。

「斎藤顕一の営業プロフェッショナル養成講座」

⇒バックナンバー一覧