写真:晴海フラッグ晴海フラッグにみる、不動産における「最大のリスク」とは? Photo:PIXTA

東京五輪マンションは
「引き渡し時期未定」の異例事態に

 晴海フラッグという「東京五輪」マンションは、話題に事欠かない。

 2017年、東京五輪・パラリンピックの選手村用地を「不当に安く売却した」として、周辺住民などの都民が都知事らを提訴した。この土地に、東京五輪・パラリンピック開催後に分譲されるマンション群「晴海フラッグ」が完成するが、2020年、東京五輪・パラリンピックは新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった。

 そのためマンション購入者への引き渡し時期も延期となり、その補償などについて一部のマンション購入者らが東京地裁に、売り主側との民事調停を申し立てることとなった。現在は「引き渡し時期未定」と、異例の事態となっている。

 ただし、これらの問題を売り主のせいだけにしても解決されるとは限らない。マンションの購入に関しては、買い主側の知識の有無で、1000万円を超える資産格差が生まれることはよくある話だ。そのため、今回の「東京五輪マンション問題」から学習すべきことをまとめておこう。