株式レポート
10月19日 17時0分
マネックス証券

最悪期を脱する製造業の景気〜米地区連銀サーベイは揃って上昇〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

昨日(19日)発表された10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数(※1)は市場予想を上回り、4ヶ月連続の上昇となった。同指数は企業を対象としたアンケート調査の結果で、前月から景気が回復した企業数が悪化した企業数を上回るとプラスの値となる。10月の同指標は今年4月以来、6ヶ月ぶりにプラス圏に浮上しており、同地区の景気回復が力強さを増しつつあることを示唆する結果となった。既に発表されたNY連銀の製造業景況感サーベイ(※2)でも10月は3ヶ月ぶりに指数が回復しており、地域ごとに勢いに差があるものの、米製造業景気は最悪期を脱した感がある。

フィラデルフィア連銀による同サーベイは、項目別にも堅調な結果が目立った。特に、需要の底打ちが目立っている。需要動向を示す新規受注が前月から増加した企業から減少した企業を差し引いた『新規受注DI』は、前月の大幅回復の反動で低下したものの、夏場までの水準を大きく上回っている。また、新規受注の回復傾向に連動する形で『出荷DI』も10月に大幅回復。出荷が前月から増加したと回答した企業は、9月が全体の16.4%だったのに対し、10月は30.3%と大きく増加している。他方、雇用関連の項目に回復の遅れが見られているものの、堅調な需要と生産が今後も続けば、企業は雇用をより積極的に増加させるだろう。

※1 フィラデルフィア連銀景気指数とは
フィラデルフィア連銀が管轄する地域(デラウェア州、ニュージャージー州南部、ペンシルベニア州東部)の製造業(化学・製薬除く)への景況判断アンケート(100社前後が回答)を元に作成される経済指標。景気が1ヶ月前と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI(季節調整済み)で、「0」を基準に景気の拡大・縮小を判断する(0よりも大きければ拡大)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や見通し(6ヶ月先)を問う設問も含まれる。
調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、設備投資(見通しのみ)

※2 NY連銀景気指数とは
NY州の製造業企業(約200社)への景況判断アンケートを元に作成される経済指標。景気が前月と比べて拡大したと回答した企業の割合から縮小したと回答した企業の割合を引いたDI指数(季節調整済み)で、「0」を基準に景況感の改善・悪化を判断する(0よりも大きければ景況感改善)。また、アンケートには、景気判断以外にも、以下の項目の前月比増減を問う設問や6ヶ月先の見通しを問う設問も含まれる。
調査項目:新規受注、受注残、出荷、在庫、供給遅延、雇用者数、労働時間、支払い・受け取り価格、IT投資(見通しのみ)、設備投資(見通しのみ)


マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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(マネックス証券)


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