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マイクロソフトがクラウド時代にサーバーOSを再定義
好調のサーバー向け事業を率いる日本人コーポレートバイスプレジデント沼本健氏に聞く

【第17回】 2012年10月24日
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コンシューマーのデバイスがPCからモバイルへとシフトが進むなかで、発売が間近に迫ったWindows8を含めマイクロソフトの土台を支えてきたOS事業の今後の展開に注目が集まっている。その一方で、同じフロントエンドのトレンドの変化をとらえ、順調な成長軌道を描くビジネスがある。フロントを支えるバックエンドのサーバー向け製品・サービスの事業だ。すでに同事業はクライアントOS事業を超える事業規模にある。クラウド時代の市場の要求に合致した厚みのある製品群と多彩な経験に裏打ちされた先進のデータセンターデザインが支える同事業の強みと今後の展開について、日本人コーポレートバイスプレジデントの沼本健氏に聞いた。(聞き手 ダイヤモンド・オンライン 魚谷武志)

3つのクラウドに対して、一貫性があり
お互いに親和性の高いテクノロジーを提供する

――沼本さんが担当されているサーバーのビジネスはマイクロソフトのなかでも非常に好調だと聞いています。

ぬもと・たけし
マイクロソフト コーポレーション、コーポレートバイスプレジデント。東京大学法学部卒業。スタンフォード大学MBA。通商産業省(現、経済産業省)に勤務後、1997年9月に米マイクロソフト コーポレーションに入社。Officeプロダクト マネジメント グループのコーポレートバイスプレジデントを経て、2012年1月より、サーバー&ツール マーケティンググループのコーポレートバイスプレジデントとして、企業向けサーバー製品や、Windows Azureなどのクラウドサービスのプロダクト・マネジメントおよびマーケティングの指揮をとっている。

 ITの専門ではない人には、マイクロソフトがサーバー向けのビジネスを行っていることになじみが薄い人も多いかもしれません。6月に締めた前会計年度(2012年度)で、サーバー向け製品を扱う事業グループはマイクロソフト内で2番目に大きな事業セグメントになり、PC向けのウィンドウズOSを含む事業セグメントを初めて抜きました。これまで、9四半期連続二桁成長を続けており、年間180億ドル規模の事業でこれだけの成果を持続できている勢いを感じています。
※ 9月26日時点、2013年度第1四半期の売上高は前年同期比8%増の45億5000万ドルだった。

 この好調の背景には、製品の強さもさることながら、大きなトレンドがあります。全世界でネットにつながるデバイスの絶対数が爆発的に増えているということです。すでに地球上の人間1人1台を超えて向こう2、3年で倍になるという予測もあります。

 しかも、これらのデバイスで使われるアプリケーションの多くは、ソーシャル機能であったり、検索であったり、ネットワークでの処理を前提にしています。デバイスはデータを消費するだけでなく、ものすごい勢いでデータを生成してもいます。

 こうしたデバイスに継続的にサービスを提供するには、当然、バックエンドのサービスが必要になります。それはパブリッククラウドのように、外部のデータセンターで行われる場合もあるでしょうし、企業が自身で管理するサーバーで提供するも場合もあるでしょう。あるいは、サーバー事業者のようなパートナーが提供するかもしれません。マイクロソフトはこれら全てに製品提供・サービスをしています。現在のトレンドに対して当社のビジネスはすごくいい位置にいるわけです。

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