ベトナム 2012年10月26日

チップは社会の潤滑油
ベトナムでもチップをスマートに使いこなそう

日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安記者が、ベトナムのチップ事情についてレポートします。

マッサージではチップが必須

 ベトナムは基本的にチップの習慣がない国である。しかしそんなベトナムでも、チップを払うことが必須となっているものがある。それはマッサージ。日本からの旅行者で、当地でマッサージを楽しむ人は多い。ところが、チップ事情を知らないために、気分を害す人も少なくない。

 読者の方がそういう不愉快な目にあうことのないよう、まず結論から申し上げると、マッサージ店で「料金にチップが含まれています」と明記されていない限りチップは必要である。これは外国人だからというわけではなく、地元の人でも払っているのだ。

 金額としては「1時間で5万~10万ベトナムドン(約200~400円)程度」を、私は目安にしているが、もっと羽振りのいいベトナム人を見ることも少なくない。「チップは料金の10~20%程度」と考えている人もいると思うが、ベトナムにおけるマッサージのチップは、パーセンテージではなく、金額で覚えておいたほうがいいだろう。

 例えば自宅の近所に庶民的なマッサージ屋さんがある。料金は1時間5万ドン(約200円)で、私は5万ドン程度のチップを払っている。一方、料金が1時間で20万ドン(約800円)程度する、町の中心部にある小ぎれいなフットマッサージ屋さんでも、チップは5万~10万ドン程度が一般的。つまり、マッサージ代に比例してチップ代が上がるとは限らないから、金額で覚えておいたほうがいいのだ。

 「チップは気持ちなので、サービスが悪かった場合は、払わなくてもいい」というのは、チップが必須のベトナムのマッサージ屋さんでも同じ。しかしそういう場合でも、2万ドン(約80円)程度は払ってあげて欲しい。というのも、マッサージ師さんたちは、基本給というのが非常に安く抑えられていて、収入はチップ頼りという場合が多いらしいのだ。

 私は「マッサージ代」として書かれているのは「施設使用料」で、「マッサージ代」は「チップ」なのだと割り切るようにしている。「料金にチップが含まれています」と書いてあっても、「この人は頑張ってくれたな」と思ったら、もちろん、追加でチップを払っても構わない。

人気マッサージ店の1つ「ゴールデンロータス」の前には、いつもバイクが並んでいる。旅行者も多く訪れるこのような店だと、チップによるトラブルを防ぐため「チップ込み」の料金表示をしている場合が多い【撮影/中安昭人】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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