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【三菱重工業】
ガスタービン技術で世界3強
サービス事業が収益性向上の鍵

週刊ダイヤモンド編集部
【第92回】 2012年11月16日
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原子力発電所の停止やシェールガス革命で、注目が集まる火力発電。その主要機関、大型ガスタービンは世界で4社しか造れない。そこに名を連ねる日本唯一のメーカー、三菱重工業の課題に迫る。

 「J形の情報を集めろ」

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)と並ぶガスタービンメーカー世界トップ3の一社、独シーメンスでは、このような指令が飛んでいるという。

 「J形ガスタービン」というのは、三菱重工業の最新鋭機種だ。2009年に世界最大、最高効率をうたって商用化に着手し、現時点で20台弱の受注があるという。

 ガスタービンの中でも、出力10万キロワットを超える大型は製造が特に難しい。市場の参入障壁は高く、プレイヤーは世界でもわずか4社。その中でもトップ3が9割を占める寡占市場なのだ。そして、その一角に三菱重工が食い込んでいる。

 三菱重工の執行役員、安藤健司・高砂製作所長は、「常にシーメンスとGEが先を走っていて、小さな背中しか見えない関係だった」と、歴史を振り返る。しかし「ついに技術力では肩を並べた」と誇らしげな表情を見せるように、三菱重工の最新製品は顧客だけでなく、競合メーカーにとっても注目の的となっている。

 ただ、「販売力や生産能力などはまだ追いかける立場で、サービス事業を含めた世界戦略も学ぶ必要がある」と分析している。

 まだ埋められていないこれらの力の差は、3社の利益率の差として表れている(図1)。ガスタービン事業が含まれる発電関連事業の営業利益率を見ると、直近でシーメンスとGEは15%以上をたたき出している。それと比べると、三菱重工は改善が続いているとはいえ、10%弱と差は大きい。

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