同じ“言葉”で話せば、うまくいく!

 なぜ、相手のタイプを理解することが重要なのでしょうか?

 それは、相手のタイプを見分けて、それに合わせて話すことができれば、もっと早く簡単にあなたを理解してもらえるからです。

 単純な話、人は自分のタイプと違うスタイルで情報を伝えられると、意味を理解したり、適切な言葉に結びつけたりしにくいのです。

 4つの違う言語で話す人がいる世界に住んでいるのだと思ってください。そこでは誰も、自分とは違う言語を学ぼうとしません。

 新しい語彙が示された時、たとえば身体感覚優位の子は、綴りの形や言葉そのものよりも、「その言葉をどう感じるか」に意識が向かいます。聴覚優位の子は、綴りよりも「その言葉の響き」に意識が向かいがちです。

 私の夫のウィル(聴覚優位タイプ)と私(視覚優位タイプ)は、以前はあまり意見の一致を見ませんでした。それは、私たちが「なぜ、うまく相手とコミュニケーションが取れないのか」を理解するまで続きました。私たちはそれぞれが自分の代表システムを使って相手に話しかけていたのです。

 たとえば、彼が「ぼくの話、聞いている?」と言えば、私が「私の話に目を向けようとしていないでしょ」と答える、という具合でした。

 今では、それを逆にしています。彼は「ぼくの話に注目して」と言い、私は「わかった、聞くわ」と答えるのです。結局、今では二人とも同じ言語で話しているわけです。

 次に、相手のタイプに合わせた言葉の使い方の例を紹介しましょう。