相手のタイプは
目の動きでもわかる

  相手がどのタイプなのかは、目の動きを観察すれば、すぐにわかります。

 1970年代後半、スタンフォード大学で眼球の動きに関する研究を行ったところ、被験者が画像を思い描いている時、音を思い出している時、自分の感情に浸っていたり考え事をしていたりする時では、眼球が違うパターンの動きをすることを発見しました。

 一般的に、視覚的な情報は上方、聴覚は右か左、身体感覚は下方に動くのです。

視覚優位タイプ

 アイコンタクトの回数が多く、何かについて考えるように言うと、心の中にそのイメージを思い浮かべるので、目を上に動かす傾向があります。大抵、左上のほうです(向かい合っている場合は、あなたの右上)。

 通常、視覚タイプにとって「外見のよさ」は大切なポイントで、自分の外見に気を配ります。一般的に姿勢がよく、背筋が伸びています。

聴覚優位タイプ

  あまりアイコンタクトを必要だと思っていません。

 相手の顔を見ずに、耳を傾けているかのように、一方に首を傾けていることがよくあります。まるで自分の内側の声に耳を傾けているように、目を左右にいったりきたりさせていることもあります。

 リズムが大好きで、しばしば椅子やテーブルの上をトントンとリズムを取るように叩いています。考え事をしている時には、まるで自分の声を聞いているかのように、しょっちゅう唇を動かしています。

 家や車の中にいつもステレオを置いています。

内部対話優位タイプ

  あなたが話している最中、あなたの右側に目を向けていることがよくあります。頭の中で自分自身に話しかけ、どう返事しようか、考えているからです。

 どこよりも自分自身の頭の中に住んでいるタイプのため、しばしば非社交的で頑なに見えます。

身体感覚優位タイプ

 あなたが相手を見ると、あなたの左下のほうに目をやります。どういうふうに自分が感じているか、その感覚にアクセスしているのです。

 このタイプは、全体に丸っぽい傾向があります。体も唇もふっくらしていて、姿勢も背中を丸めた感じ、人柄も丸く、リラックスしています。

 呼吸や声は深く、話し方や動作はくつろいだ感じです。服装は流行やファッション性よりも、心地よさを重視して選びます。

  相手の優位タイプ、つまり世界のとらえ方を利用すれば、コミュニケーションはもっと円滑になり、迅速に信頼関係を確立できます。

 相手は、深いレベルで自分をわかってもらえたと感じ、あなたのことを忘れないでしょう。


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