ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
SPORTS セカンド・オピニオン

アイスホッケーでも韓国に追いつかれた日本
危機感をバネにこれを強化の好機と捉えたい

相沢光一 [スポーツライター]
【第226回】 2012年11月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

かつてのアジアNo.1はいずこ
五輪1次予選で韓国の後塵を拝する

 世間が大注目するサッカーのW杯や五輪の予選とは異なり、先週末、地味~に行われたのが、2014年ソチ五輪の男子アイスホッケー出場国を決める1次予選だ。

 1次予選は12ヵ国が4ヵ国ずつ3つのグループに分けられてリーグ戦を行い、最上位の1ヵ国が最終予選に進出する。日本は英国、韓国、ルーマニアと戦うグループに入り、最終戦の英国戦に臨む時点では2勝をあげ首位にいた。だが、英国に1-2で惜敗。その結果、順位は1位英国(勝点7)、2位韓国(勝点6)、3位日本(勝点5)、4位ルーマニア(勝点0)となり英国が予選通過。日本は早くも五輪出場が断たれてしまった。

 この結果は現実として受け止めるしかないが、1次予選でもうひとつショッキングだったのが韓国に実力で追いつかれたことだ。日本と韓国はサッカーやバレーボールなど多くの競技で実力が拮抗し勝ったり負けたりの好勝負を見せるライバル関係にあるが、アイスホッケーは日本がかなりリードしていた。

 冬季五輪出場は日本が8回を数えるのに対し韓国はゼロ。対戦成績も昨年まで日本が6勝1分けと負け知らずだった。今年の春、初めて開催された日韓定期戦(2試合制)の2戦目に韓国が初勝利。韓国メディアが「アイスホッケーで日本に勝てた」と騒いだほどだ。

 しかし、今回の予選での韓国は、日本が敗れた英国に延長後、ゲームウイニングショットの末、5-4で勝利。2日目に組まれた日本戦も2-2で延長戦で日本が勝ったが、最後までどちらが勝つか分からない緊迫した試合になった。最終勝点は日本を1上回ったし試合で見せた実力はほぼ対等。追いつかれたといっていいのだ。

 今回は日韓両国とも1次予選で敗退したが、世界大会出場の壁となる国が新たにひとつ現れたわけで、日本のアイスホッケー関係者も危機感を抱いているにちがいない。が、実はこの韓国の実力アップに日本が手を貸した面が少なからずあるのだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


SPORTS セカンド・オピニオン

サッカーから野球、大相撲や陸上に至るまで、あらゆるスポーツニュースを独自の視点で解説!スポーツニュースの「セカンド・オピニオン」を目指します。

「SPORTS セカンド・オピニオン」

⇒バックナンバー一覧