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11月12日 11時36分
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注目銘柄ダイジェスト(前場):海運セクター、マツダ、大平洋金属など

海運セクター
業種別上昇率2位。週末に発表された中国の10月貿易収支は320億ドルの黒字、前月の
277億ドルから拡大して市場予想の270億ドルも上回っている。輸出入ともに前年同月
比で増加、中国の貿易量の回復期待などが先行する展開のようだ。また、コンテナ運
賃の反発報道、バルチック指数の上昇なども支援材料につながる。

マツダ<7261>:108円(前週末比+3円)
買い先行の展開。トヨタ<7203>と生産協力、メキシコに建設する新工場で年5万台程
度のトヨタブランド車を生産すると伝わっている。同社にとっては、ブラジルの保護
貿易の影響に伴う余剰能力の解決が課題とされてきただけに、メリットが大きいとの
見方が優勢になる。実際の生産は2015年とされ、業績寄与などは先の話となるもの
の、株式市場では想定されていなかった展開とみられ、ポジティブな反応が先行して
いる。

大平洋金属<5541>:250円(同-13円)
売り優勢。先週末に上半期の決算を発表、実績値、通期予想ともに先の修正値水準で
インパクトはないものの、業績下振れ懸念など強まる格好で、見切り売りが優勢とな
っている。大和では、下期のニッケル価格前提が楽観的過ぎで計画達成は難しいと指
摘、通期営業損益は会社計画2.7億円の黒字に対して、5億円程度の損失とみているも
よう。

横浜銀行<8332>:381円(同+19円)
大幅高に。同社は先週末に上半期の決算、並びに自社株買いを発表、評価材料につな
がっている。発行済み株式数の2.22%に当たる3000万株が取得上限、取得期間は11月
15日から来年1月31日までとしている。当面の需給改善を期待する動きが優勢に。な
お、決算に関しては、通期純利益を550億円の従来予想から560億円に上方修正してい
るが、インパクトは限定的のようだ。

SBI<8473>:577円(同-12円)
続落。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「アン
ダーウェイト」に格下げ、目標株価も660円から550円に引き下げている。評価損益や
一過性の損益を除いた実質利益は第1、第2四半期ともにほぼゼロ水準と推定され、現
状の市場環境では短期的にこの実質利益が回復する見通しは立てにくいと懸念してい
るもよう。

第一精工<6640>:1165円(同+144円)
大幅高で上昇率上位。先週末に発表した第3四半期の決算内容が評価材料に。累計営
業利益は10.6億円、通期予想に対する進捗率は66%にとどまる状況へ。ただ、1-3月
期1.3億円、4-6月期1.8億円に対して7-9月期は7.4億円、収益の底打ち期待が高まる
状況となっているもよう。また、SMBC日興証券が投資判断を新規に「A」、目標株価
を1300円と設定していることもプラス材料視へ。

サンケン電気<6707>:251円(同+21円)
急伸で上昇率上位。同社は先週末に上半期の決算を発表、営業利益実績は18.9億円で
前年同期比46%増益、従来予想の22.0億円を下回った。通期予想は74億円の従来予想
から60億円に下方修正している。ただ、もともとの見通しは楽観的とされており、下
方修正値は通期の市場予想水準となっている。出尽くし感が先行しているほか、メリ
ルリンチ(ML)ではパワー半導体の収益力を評価などと判断している。

井関農機<6310>:192円(同+9円)
買い先行。先週末に発表した好決算がストレートに評価される展開へ。上半期営業利
益は41億円で前年同期比56%増益、従来予想の28億円を大幅に上回っている。通期予
想も従来の46億円から55億円、前期比30%増益の水準まで上方修正している。施設工
事などの売上増加、粗利益率の改善などが業績上振れの背景に。営業増益率は4-6月
期の前年同期比52.6%増に対して、7-9月期も同56.8%増と大幅増益基調が継続の格
好に。

日本写真印刷<7915>:610円(同+45円)
急反発。同社は先週末に決算を発表、通期予想を大幅に下方修正しているものの、目
先の悪材料出尽くしと受け止められているようだ。上半期営業損益は50.8億円の赤
字、従来予想50億円の赤字水準での着地となった。一方、通期予想は38億円の赤字予
想から94億円の赤字に下方修正へ。従来型静電容量タッチパネルや産業資材需要の低
調、新型静電容量タッチパネルの生産能力増強など先行費用の負担などが下方修正の
背景に。通期下方修正値はコンセンサス水準も下回るが、設備投資の前倒しなどにみ
られるような手元流動性の向上などはポジティブ視される。

エスクリ<2196>:885円(同+72円)
大幅続伸となり、分割考慮後の上場来高値を更新している。16日をもって、東証マザ
ーズから市場第1部へと市場変更すると発表したことが買い材料視されている。東証1
部への指定替えに伴って、TOPIXへの算入、パッシブファンドへの組み入れが見
込まれることから、需給期待が先行する格好に。なお、一部では約27.5万株の買い需
要が発生すると試算されている。

WSCOPE<6619>:ストップ安売り気配
ストップ安売り気配。第3四半期決算と同時に、今期の営業利益見通しを11.5億円か
ら5.4億円へと大幅に下方修正したことが嫌気されている。中国において、売上の約
45%を占める東莞市旭冉電子有限公司(販売代理店)の顧客が比較的企業規模が小さ
いため、市場の軟調局面で市場全体より大きな影響を受けたことが背景と。7月にも
通期の業績予想を大幅に引き下げており、再下方修正にネガティブなインパクトが強
まっている。

ユビキタス<3858>:46900円(同-8300円)
急落で、一時ストップ安。上期の営業損益を2200万円の黒字から5700万円の赤字へ、
通期の営業損益見通しを1.0億円の黒字から5500万円の赤字へとそれぞれ下方修正し
たことが嫌気されている。国内エレクトロニクス業界の不振の影響を受けて、デジタ
ルテレビに関するロイヤルティ収益、予定していた新規受託開発が当初予想を下回っ
たようだ。

APC<3175>:4150円(同-350円)
大幅反落。先週末に中間決算を発表し、上期売上高は52億円、営業利益は3.4億円で
着地。主力である「塚田農場」ブランド店舗の好調を背景に、営業利益は通期計画の
6.5億円に対して順調な進捗となっている。ただし、事前に好決算期待が先行し、先
週末は上場来高値を更新しており、決算通過によって目先の材料出尽くし感が意識さ
れる格好に。

ありがとうS<3177>:1521円
本日ジャスダック市場に新規上場し、初値は公開価格を約11%上回る1302円となっ
た。フランチャイジーとしてブックオフやハードオフ、TSUTAYAなどを運営する。人
気の高まりづらいジャスダック案件であったほか、公開価格が仮条件の下限で決定し
たことを受けて警戒感もあったが、足元におけるIPO市場の回復を背景に穏便な初
値形成に。初値が公開価格を上回ったことで買い安心感が高まり、初値形成後は値幅
取り資金の流入で賑わう格好にも。

(フィスコ)


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