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【第57回】 2012年11月14日公開(2016年7月14日更新)
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ザイ・オンライン編集部

3年前のバトル再び!?
「SBI VS 楽天」の手数料値下げがヒートアップ!
楽天証券の新手数料発表翌日に、SBI証券が値下げで対抗!

投信保有などで手数料が安くなる、楽天証券の新手数料コース

楽天証券は、従来の1約定ごと、1日定額という2つの手数料コースに加えて、12月から新たに「超割コース」を導入することを発表した。

楽天証券WEBサイトの「超割」告知ページより抜粋

 「超割コース」は、投信の保有残高などに応じて3つのランクに分かれていて、1約定ごとの手数料コース(ワンショットコース)に比べて最大20%手数料が割引になる【表1】

 ランクを判定するための条件は、次の3つだ。

1)投信平均残高 プラチナ500万円以上、ゴールド100万円以上
2)信用建玉平均残高 プラチナ1500万円以上、ゴールド500万円以上
3)信用新規建て約定金額合計 プラチナ5億円以上、ゴールド3億円以上

 「超割コース」に申し込み、上の3つの判定条件のうち1つでも達成すれば、プラチナあるいはゴールドコースの手数料が適用される(いずれも基準に満たない場合はレギュラーコースになる)。

 条件の判定期間は、対象月の前々月26日から前月25日までで、決定すると翌月1カ月はそのコースの手数料が適用される。

条件付きだが”ネット証券大手で最安”になるはずが…

 上記のうちでは、とくに1)の投信残高の条件はねらい目だ。楽天証券には、投信の保有残高に応じて毎月ポイントが付与されるというお得なサービスがあり、楽天証券に投信をまとめているという人も多いだろう(同様のサービスはSBI証券マネックス証券にもある)。投信を一定額以上保有していれば、毎月プラチナあるいはゴールドコースが適用される可能性は高い。

 注意したいのは、【表1】のとおり、約定代金が現物取引で20万円以下、信用取引で30万円以下の場合には、従来のワンショットコースのほうが手数料が安くなるという点。少額の取引しかしないという場合は、コース変更をしないほうが得なので、まずは自分の取引傾向をよく確認しておく必要がありそうだ。

 なお「超割コース」への変更は、2012年11月30日夕方から、適用は12月3日(月)の約定分からとされている(11月13日時点)。

 この新料金プランによって、条件付きとはいえ楽天証券がネット証券大手で最安の手数料を提供するはずだった。ところが、これに対してネット証券最大手のSBI証券が黙っていなかった。楽天証券が発表した翌日の11月8日に、対抗措置とも取れる手数料値下げを発表したのだ。その内容とは…。

SBI証券がすかさず対抗! 一約定ごとコースの手数料値下げを発表

楽天証券が新手数料コースの導入を発表した翌日の11月8日。今度はSBI証券で新たな動きがあった。

SBI証券WEBサイトの「手数料値下げ告知ページ」より抜粋

 11月30日(金)から、約定ごとに手数料がかかるコース(スタンダードプラン)を値下げすると発表したのだ。新しい手数料は下の【表2】のとおりで、現物取引は20万円超、信用取引では50万円超の取引手数料が従来より安くなる。その値下げ幅は最大20%。楽天証券とぴったり同じだ。

 また、表には掲載していないが、PTS取引(時間外取引)の手数料についても、20万円超のすべての金額帯で従来の手数料より値下げされる。

SBI証券では、従来の1約定ごとコースを値下げするため、楽天証券のように判定基準を満たす必要も手数料コースを変更する必要もない。さらに、現物取引の20万円以下、信用取引の50万円以下の約定では、楽天証券の「超割・プラチナコース」よりSBI証券の手数料のほうが安い。

大手+激安系も巻き込み、ネット証券の手数料値下げ合戦が勃発!?

 大手ネット証券のうち、楽天証券SBI証券はもともと手数料体系が近いことから、SBI証券楽天証券に対抗して今回の値下げを発表したのではないかと推測される。

 ネット証券でシェア1位のSBI証券と、2位の楽天証券は、過去(2009年)にも、現物株手数料の激しい値下げ競争を繰り広げた経緯がある。トップ2社のメンツをかけたコスト競争は、今回も白熱してくるのかが気になる。

 実は、今回の両社の値下げによっても、現物株式の取引手数料は10月17日の記事(最も手数料が安いネット証券はどこだ? 商品別・価格別に徹底比較!)で紹介したとおり、1約定あたりの取引手数料では、ほぼすべての価格帯でライブスター証券が最安という状況に変わりない。

 つまり気になるのは今後の動きだ。楽天証券 vs SBI証券の手数料値下げに第2ラウンドはあるのか? またひょっとすると、今回の件をきっかけに、他のネット証券でも手数料値下げということがあるかもしれない。

 もちろん、さらなる手数料値下げの情報があれば、このコーナーですぐに続報をお伝えする予定だ。

 ちなみにザイ・オンラインでは、現物株取引、信用取引の手数料やコストについて、各社の最新情報を掲載している。約定金額ごとに手数料を並べ替えられるので、最安手数料を簡単にチェックすることができる。こちらもぜひ活用してほしい。

(構成・文/肥後紀子)

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