ひろゆきが明かす「メキシコで死にかけたときの話」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

僕が「物怖じしない」ワケ

 僕はよく「怖い人とか緊張する人はいますか?」と聞かれます。相手が総理大臣だろうと、国民的なスターだろうと、あまり緊張はしません。フラットに話をするようにしています。

 そのように物怖じしないのには、いくつか理由があります。よく語っているのは、格闘技の経験があるからなんですが、他にもあるので、それについて語ろうと思います。

「撃たれていてもおかしくなかった」

 僕があまり緊張しないのは、「命の危険がない」からです。

 というのも、人生で何度かは「死」を感じる瞬間が誰にでもあると思います。

 日本にいるとなかなかないのですが、海外に行くと、たまに危険な目にあうことがあります。

 これは、友達とメキシコに旅行に行ったときの話です。

 国境のあたりで、警察官に検問で止められたことがあります。メキシコにはマフィアやギャングがたくさんいるので、警察官もつねに警戒している状態です。

 彼らは、目出し帽をかぶって、戦闘車の上から機関銃を構えて、「いつでも撃てる状態」でスタンバイしています。

「やられる前に撃つ」ということを徹底しているんですね。それくらい治安の悪い地域なのです。

 その検問に差し掛かったときに、警察官は僕たちに「止まれ」と指示してきました。

 僕は助手席にいたのですが、運転していた友達が、何を間違ったのか車を止めなかったんですね。おそらくテンパっていたと思うのですが、警察官の命令を無視したような状態になりました。

 機関銃で狙われている状態で、警察の命令を無視したわけですから、あのとき、僕たちはそのまま撃たれていてもおかしくなかったはずです。

海外旅行をするメリット

 そういうことを経験してきたので、僕は滅多なことではビビらなくなりました。まあ、そんな危険な目には、自ら飛び込んでいくべきではないと思いますが、それでもいろんな経験はしておいたほうがいいはずです。

 特に、日本で安全な暮らししかしてこなかった人は、そういう免疫がなくて、ちょっとしたことでビビったり、心が折れたりしてしまうと思うので、コロナが明けて旅行がしやすくなったら、ぜひいろんな国に行ってみましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。