これだけは守りたい、手抜き3原則

 私が手抜きの際に気をつけているのは次の3点です。

1.仕事のボールを持っているときは手を抜かない
2.ルーチンワークのときは極力手を抜く
3.食事中と布団の中では完全に手を抜く

1.仕事のボールを持っているときは手を抜かない
   仕事では必ず相手がいます。相手とは患者さん、お客さん、上司、チームメイトであったりします。そこで自分に仕事のボール(タスク)を課されたときには手を抜くわけにはいきません。たとえば医師が、目の前で患者さんが痛がっている場面で手抜きなどありえません。

2.ルーチンワークのときは極力手を抜く
   一日の仕事のうち、ルーチンワークが必ずあると思います。ワークと言っても、仕事だけとは限りません。「いつもと同じパターンで動いている時間」これがルーチンワークです。たとえば、通勤、パソコンの立ち上げ、簡単なメールチェック、コピー、注文票の転記、などなど……。つまり、頭や体をそれほど注意して動かさなくても済む場面のことです。そのようなときは遠慮なく手を抜きます。むしろ何も考えずに肩の力を抜いて、リラックスして作業や動作を行います。
   もし、ルーチンワークと考えて手抜きをしたらミスしてしまった場合は、それはルーチンワークにするのが早過ぎた、と判断して習熟するのを待ちます。

3.食事中と布団の中では完全に手を抜く
   食事中と寝るときは、完全に手抜き状況を作るようにします。本当の意味の、栄養補給と疲労回復の時間ですから。
   お風呂に入ることやスポーツジムで汗を流すことは、手抜きとは少し違います。私の場合、お風呂は血圧変動が大きく、結構体力を消費しますので、手抜き時間には入れません。また、スポーツは交感神経をフル回転させますので、これまた手抜き時間には入れません。