家電量販店最大手ヤマダ電機は、東京・池袋の三越跡地に約7000坪の売り場面積を誇る「日本総本店」を出店した。オープン当日は約1万5000人が列をなした。ビックカメラが牛耳る池袋家電市場でシェア奪取に燃えるヤマダ電機。熾烈な戦いが始まっている。

 10月30日午前10時、池袋三越跡地にヤマダ電機「LABI1日本総本店池袋」がオープンした。2007年7月にLABI池袋がオープンして始まった池袋家電戦争。ついに、その第2ラウンドのゴングが鳴らされた。

「この店は今まで当社が培ったノウハウを結集した店だ。LABI池袋と2店で売上高800億円を目指す。われわれにできないはずがない」──。

 オープン前日、一宮忠男・ヤマダ電機社長兼COOはあくまでも強気に言い切った。

 ヤマダ電機の都市型店舗LABIはこれで16店目だ。都市部、とりわけ東京都23区内への出店は、同社がここ数年採っている成長戦略の1つだ。すでに郊外家電市場は制覇しており、同社にとって都市部は唯一残っている未攻略地なのだ。

 池袋駅は1日の乗降客数が271万人と全国2位。池袋三越跡地は駅東口ロータリーに面しており、出店立地としては申し分ない。

 ヤマダ電機幹部は「今回は、本格的にビックカメラの牙城に攻め入る。(本社併設店舗の)LABI1高崎オープンのときよりも力が入っている」と語るように、気合は十分。「1日いて楽しめるようにつくられた今までにない店だ」(一宮社長兼COO)という7000坪の売り場は、かつて「衣料品と生鮮食品以外はなんでも売る」と語った山田昇会長の言葉どおりだ。食料品やおもちゃ、書籍、化粧品、医薬品、レストランフロア、屋上にはフットサル場までつくった。

 そんなヤマダ電機を迎え撃つビックカメラも万全の準備を整えてこの日を迎えた。

ビックカメラのアウトレット店。熾烈化するヤマダ電機との価格競争に対抗する切り札

 10月22日、ひと足先に池袋本店をリニューアル。本店は、今回オープンしたヤマダ日本総本店と目と鼻の先だ。また、その向かいにある本店パソコン館の地下には、今年10月に完全子会社化したソフマップを入居させ、中古品やパソコンのマニア向け商品などの品揃えを充実させた。

 加えて東口総合館をアウトレット店に変え、展示品などを通常店頭価格の約40%引きで売るなど、ヤマダ日本総本店オープンでますます過熱する価格競争に対抗すべく態勢を整えた。