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新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

週替わりで起きる警察官の不祥事
神奈川県警の懲りない面々

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第11回】 2012年11月26日
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 解散総選挙の話題でいっぱいだ。
  新聞は各党の動きを日替わりで伝え、週刊誌は早くも当落予想を出している。

 テレビをつければ党の代表がひっきりなしに出演し、いかに民主党が国民の期待を裏切ったかを説き、そして我が党こそはと継ぎ、与党の追い落としに余念がない。

 私の見るかぎり、いまの民主党は、三年前の麻生政権末期ととてもよく似ていて、あたかも、野党に転じることを前提に、今回の選挙に臨もうとしているかのようでもある。誰の顔にも、戦う前から敗北感が漂っている。でもそれでいいんだね、一位じゃなくてもいいじゃないと言った政党だから。

 しかし、わずか三年で自民党が息を吹き返すとは……、ましてや、たった一年で国家の最重職でもある総理の座を投げ出した安倍さんが総裁に返り咲くとは。こんな政党が次の選挙で与党になっちゃうのかもしかして。

 小沢一郎さんも民主党を離れた。民主党には、知名度こそないが優秀な議員が多くいて、それぞれを一本釣りしたのが小沢さんだった。献金疑惑で強制起訴されたが、小沢さんを刺したのは……、刺すという言葉は、失脚を狙っての謀(はかりごと)の意味で私たちは使うのだけど、小沢さんを刺したのは党内のアンチ小沢一派だったのか、それとも野党に転じた自民党からのリークだったのか。

 民主党が長期政権を担うつもりでいたならば、この豪腕にして辣腕、すご腕の策士を手放すべきではなかったと私などは思っている。政権奪取の功労者でもあったわけだし。鳩ポッポやイラ菅やドジョウを総理に据えるより、この強面をトップに据えて野党に睨みを利かせておけば……、なんて思っているのは私だけだろう。

 私が駆け出しの頃と言えば一九八〇年代の後半だが、当時、安竹宮の三人がポストニューリーダーと呼ばれ、そのポスト・ポストニューリーダーが小渕、羽田、小沢の三氏だった。この三人をそれぞれ取材させてもらったとき、私に名刺をくれなかった唯一の政治家が小沢一郎だった。小渕さんも羽田さんも、私を駆け出しと見て甘めに接してくれたのに。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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