ゲートラウンジの施設が充実する
羽田空港国内線旅客ターミナル

 羽田空港国内線旅客ターミナルも、ゲートラウンジ(保安区域内)のショップが充実している。例えば第1旅客ターミナルにある「イセタンハネダストア」は、広い店内に出張に必要な紳士用品雑貨が豊富にそろい、ビジネスマンに人気があるという。店内にはバーもあり、ショットグラスを傾ける姿も目立つ。また「キャプテンズマーケット」では、お土産や飲食メニューが充実、本格的な立ち食い寿司も楽しめる。

「羽田空港はビジネスマンの利用が多いのですが、チェックインの簡素化などから空港での滞在時間が年々短くなっているという調査結果があります。最短距離で手荷物検査場を通り、出発ゲートラウンジで過ごす人が増えている。ならばそこでの過ごし方を充実させれば、もっと快適になるのではと考えたのです」と語るのは日本空港ビルデング・経営企画本部の細谷重利主幹。

 第1旅客ターミナルは出発と到着のゲートラウンジが同じため、出発前に商品を購入し到着後に受け取るケースもあるという。多忙を極めるビジネスマンにとって、利便性の高いエリアになっているのだ。

快適性と機能性を追求した
「ファーストキャビン 羽田ターミナル1」
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 また、カードホルダーでなくても有料で使えるエアポートラウンジの他、今年4月には到着ロビー階中央部に、飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル「ファーストキャビン 羽田ターミナル1」がオープン。

 滞在に必要な空間と設備をコンパクトに凝縮したホテルで、男女別にエリアが分かれ、大浴場やシャワーブース、ランドリーなどが設けられている。深夜着早朝発などの乗り継ぎのための宿泊だけでなく、時間単位のデイユースも可能で、時間調整に利用するビジネスマンも多いようだ。

 羽田空港ではこうした空港内での時間を有効に使うための施設が増え、ビジネストラベルの快適性を後押ししている。