なぜ、「持ち家」が
オススメなのか?

 老後、年金を全面的にあてにできない世代にとって、一生家賃を払い続けるのは大きなリスクだと思っています。それならば、持ち家のデメリット、「長期間の住宅ローンを抱え、ライフサイクルの変化にも対応できない」に目を向けてみましょう。

 その方策が、先ほどお話しした「将来的に転売することを考えて、住宅選びを行う」ということになります。これならば、「子どもが独立する」といったライフサイクルの変化にも対応することができます。

 子どもが独立するまでの約20年間は、3LDKなどの大きな家が必要であっても、老後に夫婦2人だけになれば、これより狭い家で十分です。こうした面からも、有利に転売できる物件を選んだほうが得策です。

 ではそのために、何を考えていけばいいのでしょうか。ポイントは2つあります。まず1つ目は、「長期的な不動産への需要があるかどうか」です。転売する以上、購入した不動産が売れなければ意味がないからです。長期的な不動産への需要は、「世帯数の推移」からある程度の予測がたちます。