厳しい食事制限やつらい運動を続ければ、もちろん痩せます。しかし、そういったダイエットはなかなか続かないし、やめた途端にリバウンドするのは皆さんよくご存じだと思います。成功率96.6%のオンライン・ダイエットプログラムを主宰する野上浩一郎氏の「3勤1休ダイエット」のモットーは「3日坊主を繰り返せば、必ず痩せる」。ダイエットにつきものの「我慢」も「意志力」も不要なのに、3か月でするすると自然に痩せて、2度とリバウンドしない体が手に入ります。なぜなら、このメソッドには、「ダイエットが続く仕組み」「挫折ポイントの抜け道」が、しっかり緻密に組み込まれているから。会食三昧なのに、このメソッドで5.6キロも痩せた精神科医の樺沢紫苑先生が、「ストレスフリー(我慢不要)+アウトプット(レコーディング)で痩せられる、脳科学的にも正しいメソッドです」と推薦する話題の書、「3か月で自然に痩せていく仕組み~意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」(野上浩一郎著)から、そのコツや実践法を紹介していきます。

会食も多い美食家<br />精神科医の樺沢紫苑先生が<br />5.6キロ痩せたメソッドとは

会食の多い人でも、痩せられる? 

 本書で紹介しているメソッドの特徴は、美酒・美食好きで、外食や会食の多い方でも、実践できて成果を出せるところです。

 たとえば、以前から週6時間は激しい運動を行い、食事にも気を付けていた樺沢紫苑先生。先生は多い時には週7日会食という時もあり、非常にグルメでお酒好きでもあることから、体重を減らすのは難しいと思っていたそうですが、2020年9月から3か月間ダイエット指導させていただいた結果、5.6キロ痩せられました。

「自分の認識と現実の間には、どうしてもズレが生じます。私も、記録してみると思っていた以上に食べていたことがわかりました。だから、このダイエットのように厳密にレコーディングすることで、無意識のうちにしていたことを可視化できるのはいいですね。客観視できるので、自己管理が苦手な人や、意志が弱い人でもダイエットの成功率が上がります」(樺沢先生)

 厳しい食事制限がない点も賛同できると言います。「脳科学的には我慢するのが一番ダメ。我慢するとストレスホルモンが増えるので、続かないし逆に太ります。このダイエットは、小さな習慣を改善していく感じで、我慢することがあまりないため、私自身もストレスは全く感じませんでした。ただ、私は体重を落とすだけでは何の意味もないと思っています。大切なのはパフォーマンスを最大化することです」(樺沢先生)

 そんな樺沢先生は今、なんと自分史上最高の状態にあるそう。「疲れにくいし、肩こりもない。武術をしていることもあって柔軟性も高まっています。10年前と比べると別人のよう。脳のパフォーマンスも上がっていて、1日にこなせる仕事の量が3倍くらい増えました。皆さんも、このダイエットでバランスのよい食生活を習慣化し、最高の状態を手に入れてください」(樺沢先生)

著者/野上浩一郎

治療家・ダイエットコーチ・バランス整骨院 中原院長
大学卒業後、IT系企業に就職するも「もっと人と関わる仕事をしたい」と転職。その後、修行時代を経て2015年に神奈川県で整骨院を開業。開業して「痛みと同じくらい肥満に悩む人が多い」と気づき、ダイエット指導を開始。コロナ禍では、コーチングをベースにした90日間のオンライン・ダイエットプログラムを提供し、その参加者のダイエット成功実績は96.6%を誇る。のべ3万人の施術経験と、600人のダイエット指導実績あり。

監修/西井義典 

医師・西井医院院長

2000年、三重大学医学部卒業。三重中央医療センター、松阪厚生病院などを経て、三重県松阪市の医療法人である実家の西井医院を継ぐ。専門は呼吸内科だが、開業後は「地域のかかりつけ医」として検診から高血圧・高脂血症・糖尿病・痛風といった慢性疾患などまで、幅広く診察している。