美食の地バスクといえばピンチョス!美食の地バスクといえばピンチョス!

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「スペインで美食の神髄を求める旅」です。長らく海外に行けない時期が続いているからこそ、遠く離れた異国の地で、これまでにない旅の経験がしたい、と多くの方が想いを募らせていることでしょう。でも、久しぶりの海外なので、行ったことのある国を再訪するほうが安心かな、と考える人は少なくないかもしれません。そこで、リピーターも満足できるちょっとディープなエリアを探索する旅を、地球の歩き方が提案します。今回はグリーンスペインと呼ばれ、緑豊かな大地の恵みと大西洋岸の海の幸を堪能できる北スペインの知られざる魅力をご紹介。(文/新井邦弘 写真/iStock)

 情熱の国と呼ばれ、地中海の陽光や灼熱の大地のイメージがあるスペイン。実際、スペインを訪れた旅行者もそれを実感していると思います。ところが、スペイン北部にはそうした印象とは全く異なる地域が存在します。イベリア半島の北岸、大西洋のビスケー湾に沿って東西に連なる4つの州(ガリシア、アストゥリアス、カンタブリア、バスク)はエスパーニャ・ベルデと呼ばれ、西岸海洋性気候で降水量の多い、緑豊かな土地です。

アストゥリアス州の州都オビエドアストゥリアス州の州都オビエド