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労働市場最前線Ⅱ

就職難が続くなかで自分に合った仕事に就くには?
ある新卒無業者のケースを基に考える

黒石健太郎
【第6回】 2012年12月14日
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 11月27日、文部科学省と厚生労働省が発表した「就職内定率」(10月1日時点)は63.1%と前年同期比より3.2ポイント上昇し、2年連続で改善した。

 しかし、依然として、日本の若者の就職環境は厳しい状況にある。実際に2012年の大学卒業者55万2358人のうち、進学も就職もしていない人はおよそ6人に1人、8万8007人にも上っているのだ(平成23年度「学校基本調査」)。

 このような社会課題に対して、国や自治体、人材サービス企業などが支援を行っている。リクルートホールディングスでも、2011年4月より、社会貢献活動の一環で、若者向け就職支援プログラム「ホンキの就職」を無償で提供する取り組みを開始した。

 この「ホンキの就職」では、学校を卒業するまでに就職が決まらなかった既卒者が多く参加している。そこで、「ホンキの就職」の参加者の例から、生き生きと働ける自分に合った企業に出合い、就職するにはどんなポイントが重要か一緒に考えてみたい。

 今からご紹介する鈴木さん(仮名)の活動には、就職がうまくいかない3大理由の全てが含まれている。その理由は何か考えながら、一読してほしい。

落ち続けた鈴木さん
劣等感に苛まれ離脱

 鈴木さんは2012年4月に東京都内の中堅大学を卒業した男性だ。時系列で大学4年生時代の就職活動を振り返ってみよう。

<4月から9月>

 人を動かす仕事をしたいという思いから、4月から5月にかけて広告業界の企業に5社程応募した。しかし、いずれの企業からも内定を得られなかったため、6月からは、大手の広告代理店は諦め、中小の広告代理店に目を向けて応募を始めた。

 中小の広告代理店の中では、なかなかこれといった企業を見つけることができなかったものの、1ヵ月に1~2社程のペースで応募を続けていた。鈴木さんが目をとめる広告代理店はどこも人気が高かったため、結果、落ち続けてしまい、9月末時点で1件も内定が得られなかった。

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黒石健太郎

リクルートホールディングス経営企画室CSR推進部。2006年株式会社リクルート入社。新卒/中途採用メディアの対法人向け営業、新規事業の事業企画スタッフに携わった後、2011年4月より現職。「すべての若者がイキイキと働ける社会を実現する」というミッションに向け、社会貢献活動として、若者のための就職応援プログラム「ホンキの就職」を立ち上げ、推進。


労働市場最前線Ⅱ

2011年1月からスタートし2012年7月まで続いた『ワークス研究所の労働市場「最前線」』の第2弾。新卒就職、非正規社員、シニア世代の再就業、労働法制……、日本労働市場には多くの課題があり、それは業種や規模の大小を問わず、すべての企業に関係する事だ。本連載ではリクルートワークス研究所の研究員のみならず、リクルートグループ内で「労働」に深く関わる識者からの、最新の労働市場分析や提言をお届けする。

「労働市場最前線Ⅱ」

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