来る衆院選で、国民は何を基準に政党を選べばいいのか。ダイヤモンド・オンラインでは、全ての政党の政策責任者にインタビューやアンケートを申し込み、党としての基本理念と、その実現のために掲げる具体的な政策に的を絞って、詳しく聞いていく。「日本再起動」を掲げる国民新党の浜田和幸代表代行兼政務調査会長に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 編集長・原英次郎、小尾拓也、インタビュー日/11月26日)

日本の潜在力は大きい
日本を元気にする政策を打ち出す

――最初に一番大きなテーマである 国民新党としてどのような国づくりを目指すのかから、考えを聞かせてください。

【キーパーソンに聞く党の理念と政策⑤】<br />国民新党・浜田和幸代表代行<br />「郵貯資金を活用して<br />低所得層の持家政策、子育てを支援する」はまだ・かずゆき
参議院議員。1953年生まれ。東京外国語大学中国科卒、米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。新日本製鉄、米戦略国際問題研究所、米議会調査局等を経て、2010年参院選にて鳥取県から立候補し当選。2011年、総務大臣政務官を経て、現在、外務大臣政務官兼東日本大震災復興対策推進会議メンバー。国民新党政務調査会長。専門は「技術と社会の未来予測」「国家と個人の安全保障」などで、著書多数

 日本が直面している一番大きな課題は、国際競争にどう勝ち抜くかということだと思います。日本は少子高齢化で、市場がどんどん小さくなっていると言っても、素晴らしい技術の蓄積がある。京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞されたように。

 にもかかわらず、それがなかなか日本の国際競争力、あるいは日本の雇用の確保につながっていないという問題があります。

 それを阻害している要因は、日本人のものの考え方や行動パターン、あるいは今の規制に問題がある。どうやって日本人の技術を世界に売っていくのか、あるいはどうやって日本人の知的財産権を守っていくのか。

 そういうところで総合的な戦略を、これまで立ててこなかった。色々な規制や特定の業界の利害に足を引っ張られてしまった。あるいは、日本人自身が縮こまり、内向き思考になってしまって、なかなか外に打って出られない状況にある。

 そこを打破するためには、日本の潜在力はまだまだ無限の宝庫というくらいにあるので、我々は日本が持つ色々な可能性を引き出し、もっと日本人を元気にして、日本が世界のために貢献できると考えている。

 今、色々な議論を聞いていると、「あれも悪い、これも問題」と、聞いているだけで気が滅入ってしまうようなことがとても多いが、そうではないんですよ、と。日本には長い歴史があって、その歴史の中で本当に責任を持って約束を守る。また人の輪、絆を大事にして、あれだけの大震災が起こっても、みんなで協力して復興に取り組んで、世界に大いなる感動を与えているわけです。