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吉田恒のデータが語る為替の法則

米長期金利上昇&ドル高はさらに進むか?
「株価」が大逆転シナリオのカギを握る!

吉田 恒
【第32回】 2009年6月10日
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 前回のコラムで書いたように、米国の長期金利(10年物国債の金利)は6月のアノマリー(※)どおりに年初来高値を更新し、それに連られるようにして、ドルも一段高となりました(「長期金利の劇的な低下がきっかけか?「FRBサプライズ」でドル/円は90円へ」参照)。

 6月は、このまま5年連続でドル高となるのか、それとも劇的な大逆転シナリオが待っているのか? カギを握っているのは、株価ではないでしょうか?

(※編集部注:「アノマリー」は、既存の投資理論では説明しにくいマーケットの規則的な動きのこと)

過去10年間では見られない
ほど急騰した米長期金利

 米国の長期金利は、1年を通じて6月に天井ないし底値をつけやすく、特に過去3年は連続して年間の天井をつけていました。その影響があったと思いますが、6月のドル/円は過去4年連続でドル高となりました(「長期金利の劇的な低下がきっかけか?「FRBサプライズ」でドル/円は90円へ」参照)

 5月から続いてきた米国の長期金利上昇が広がりを見せる中で、私は今年もドル高になると考えていましたので、ここまではほぼ予想どおりの展開になっています。その上で、勝負はこの先ではないかと思っています。

米ドル/円と米国長期金利の推移

 6月のアノマリーどおりである米国の長期金利上昇ですが、短期的な動きとしては異例のものになってきました。

  90日移動平均線からのかい離率がプラス30%前後に達しており、これは過去10年間では見られなかった結果です。

米国長期金利の90日移動平均線からのかい離率

 ところで、足元で見られる短期的な「異常な金利上昇」は、過去10年間の米国ではなかったものの、日本では近い例が2回ありました。1999年と2003年です。

 このうち、今回の米国のケースは、金融危機が一服した後に「異常な金利上昇」が起こったということで、1999年のケースに似ていると思います。私は、この10年前のケースに注目しました。

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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