老後に必要なお金は、約1億4000万円!?

できるだけ早いうちから、
計画的な貯金と資産運用を！

続いて、収入として期待できそうなのは、退職金です。企業規模や会社の仕組み等で、金額に変動がありますが、ここでは、「平均」とされる2000万円を65歳の退職時にもらえると仮定します。

ということは、公的年金と合わせると、差額として約4000万円が自己資金として必要なことがわかりました。ただ、そもそも「月38万円の生活費」という余裕のある設定ではありますので、例えば月3万円でも減らすことができれば、30年間で約1000万円の節約になります。

ただいずれにしろ、老後の生活を快適なものにするためには、計画的な貯金や資産運用が欠かせません。「ある程度年をとってから」ではなく、今のうちからできること考えておきましょう。

ここまで、老後に必要な準備資金について見てきましたがいかがでしょうか。日本の経済状況の変化等で、今後大きく変わる可能性もありますので、1つの目安としてお考えいただければと思います。

ただ、公的年金の仕組みや退職金等を理解し、「いくら必要なのか」「どれくらいもらえるのか」をざっくりとでも構いませんので、把握することは非常に大切です。

どのように日本社会が変化していっても、早い段階で具体的な数字が見えてくれば、冷静に対策を打つことができるからです。

（連載了）

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