長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大。働き方や生き方を改めて見つめ直した人も多いのではないだろうか。「自分の人生はこのままでいいのか」と思っている人にぜひ読んでほしいのが、2022年1月12日に発売の「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術をツイートし始めたところ、普通の会社員にもかかわらず、フォロワーはツイッター開始後2年半で11万人を突破。仕事や人間関係などに悩む人の心に寄り添うツイートは10万超えいいねを連発し、そのツイートがたびたびネットメディアに取り上げられている。
「焦らず、無理せず、自分らしく楽しく生きるメソッド」が詰まった1冊。今回は、本書の発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

英語のできない元自衛官が外資系企業に転職できた理由とは?Photo: Adobe Stock

自衛隊から他業界への転職は難しい?

公務員、とくに自衛隊からの転職は、「無理」とか「難しい」という話を聞きます。インターネットだけでなく、自衛隊内でもよく聞く話です。

たしかに自衛官の知識や経験は特殊です。

一見すると、一般的な企業では使い物にならないものばかりです。この点に関しては、私も例外ではありません。

私の場合の職歴は、幹部候補生学校卒業後、高射特科部隊で射撃小隊長、師団司令部や方面総監部で幕僚業務、職種学校で教官業務になります。

おそらく、自衛官か自衛隊にくわしい人でないと、何をしてきたかさっぱりわからないと思います。

自衛隊にかぎらず、ほとんどの人は「職務経歴書」を作成する段階で、「こんな経験しかしていない自分を採用してくれる企業なんてあるのかな」と不安になるかと思います。私もそうでした。

今の組織や会社にいると、同じような経験をしている人が山ほどいるので、自分の知識と経験がたいしたことはないと思い込んでしまいます。

ただ、現実は全然ちがいました。

今の組織や会社、あるいは業界から一歩出てみると、自分と同じような知識や経験を持っている人はレアなことに気づきます。

そして、自分の知識と経験を欲している企業は意外と多いです。

「転職が難しい」と言われるのは、自分のネガティブな思い込みによって途中で転職活動をやめたり、安易に「未経験者歓迎」に飛びついたりしてしまうからではないでしょうか。