2022年1月12日に発売された「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterで10万超えいいねを連発、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。「焦らず、無理せず、自分らしく楽しく生きるメソッド」が詰まった本書。元自衛官でTwitterフォロワー15万人のぱやぱやくんも、本書について、「メンタルを守れる実践の書」と語る。今回は、ぱやぱやくんに本書のおすすめポイントについて聞いた。

【元自衛官が教える】過酷な状況でもパニックにならない、とっておきのテクニックとは?Photo: Adobe Stock

「楽しくなってきたなぁ!」で疲れを一掃

――わびさんが書かれた『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』についてのご感想をお聞かせください。

本書のおすすめポイントは「メンタルを守れる実践の書」であることです。

嫌なことがあふれ、面倒なことが山にようになっている社会を生き抜くためのサバイバル術が書かれています。

また、「どのように仕事を進めたらメンタルを守れるのか?」といった仕事術もあるので、まさに一石二鳥な本だと思います。

鋼のメンタルではなく、しなやかな竹のようなメンタルを持ちたい方は一読の価値ありです。

――本書にも書いてありますが、自衛隊では心身の面で仕事がハードなことも多いかと思います。自衛隊の方は、過酷な業務をどのように乗り越えているのでしょうか?

メンタルがしんどい状況のときは頭のネジを外す人が多かった印象があります。

陸上自衛隊では大雨の中で野外活動を行ったり、不眠不休で何日も穴を掘り続けたりすることがあります。

そうしたときに、「自分は一体、何をしているんだろう」と考えると一気につらくなります。疲労困憊の寝不足で、雨に打たれていれば誰だってテンションは下がるものです。

そうしたときは、「楽しくなってきたなぁ!」や「ワクワクするぜ!」と、少し理性をなくしてみると多少は楽になります。

ネガティブなことに対して、「盛り上がってきた」などを言うと、ある程度は意欲的に取り組むことができます。人気漫画のドラゴンボールの孫悟空がピンチになると「わくわく」するのと同じ心境ですね。

ただ、自分のミスで「楽しくなってきたなぁ」と言うと激怒されるので、使いどころには気をつけたほうがいいですね(笑)。