ひろゆきが考える「幸せの総量を増やす人の習慣」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「やること」より「やらないこと」

 人生を幸せに生きることの本質って何でしょうか。

 こういう質問をしたときに、「○○をすること」という「ToDo」が思いつく人は、ちょっと要注意です。

 僕が考えている幸せの本質は、「やりたくもないことをやること」だと思います。

 何かをやることではなく、やらないことのほうが重要なのです。それについて考えていきましょう。

「やめること」は悪くない

 たとえば、「○○さんは毎朝必ず30分のジョギングをしている。それを始めてから人生が好転した」という話を聞いたとしましょう。

 それを聞いて、「よし、自分もジョギングをはじめよう!」と思ったとします。

 はじめは、テンションが上がっているから、ジョギングができる日が続きます。

 しかし、1週間も経てば、「めんどくさいな」という思いが出てくるかもしれません。もし、そう感じずに、「ジョギングこそが自分の生きがいだった!」と発見ができれば、そのまま続けていけばいいと思います。

 ただ、どこかのタイミングで「めんどくさい」とか「やめたいな」と思ったのなら、それを「いったんやめること」は果たして悪いことなのでしょうか。

 僕は、別に悪いことではないと思います。だって、「やりたくなくなった」ということがわかったわけですから。それだけで大きな収穫だと思います。

「罪悪感」ではなく「相性」

 もし、ジョギングをすることが苦痛だということが学べたのなら、「今日からジョギングをやらなくていい。超幸せだ」と考えればいいと思うんです。

 続けられなかったことに罪悪感を持ったり、自分をダメだと思う必要はありません。趣味なんてものは、相性があるからです。

 3日坊主は悪いことのように言われます。もちろん、物事の「悪い面」しか目に行かなくなって「やらず嫌い」になっているのは、頭の悪いことだと思います。

 でも、実際にやってみて「自分には向いていない」と思ったのなら、その感覚は信じたほうがいいのではないでしょうか。そうやって「幸せの総量」を増やすように考え方をシフトしていったほうがいいですよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。