少量生産でオリジナルな
新しい住宅をつくろう

──一方で雇用問題や平均年収の低減など、若い世代の住宅取得のハードルは高まっている。

 現在、20代前半の平均年収は247万円、後半が336万円だが、彼らが30代、40代になったとき、大きな収入増が見込めるかと考えると、厳しいだろう。こうした若い世代に向け、もっと値頃感のある物件を出していかないといけない。

 しかも、「自分らしい家で人生を楽しみたい」という住宅観に沿った供給が必要だ。現在の閉塞気味な不動産市場の突破口は、そこにあるはずだ。

──新しい住宅のイメージは。

 少量生産で、オリジナルなもの。しかも安い。できるだけ都心の立地。難しい条件だが、現在の縮小傾向の市場で生き残るには、デベロッパーもハウスメーカーも大きな変革を強いられるのは覚悟のはずだ。

──確かに、新しいコンセプトの製品が目に見える形になると、関心が高まるかもしれない。

「オウチーノ」でこの調査結果を公表したところ、特に地方工務店の反響が大きかった。今後の住宅業界の生き残りの道も、そこに開けると確信している。

この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2013年1月20日号『「究極」の住宅選び 2013完全ガイド』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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