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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の31 ドラッカーにみるリーダーの条件
安倍晋三新首相に望むこと

江上 剛 [作家]
【第31回】 2012年12月18日
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 自民党が圧倒的な勝利を収めた。事前の予想通りの結果ではあるが、改めて小選挙区制の厳しさが、各政党とも身に染みたに違いない。

 しかし、これは敵失によるものだ。2009年の総選挙では民主党が大勝して、政権交代の期待が膨らんだが、見事に裏切られた。その反動が自民党を勝たせたのだ。もし自民党が、今回の勝利を自分の力だと過信すれば、次の参議院選で手酷いしっぺ返しを食らうことになるだろう。

 さて自民党の大勝によって、次の首相は安倍晋三氏になる。前回の健康問題による政権投げだしの記憶が未だ生生しく蘇るが、今回は絶対にじっくりと安定した政治を行ってほしい。

 現在は、誰がリーダーになっても難しい。選挙で12党も乱立したように国民の考え方が多様化しているからだ。選挙で多数を占めたからといって、なんでもやりたいようにできるわけではない。

なされるべきことを考える

 リーダーの条件とはなにか?

 ドラッカーの『経営者の条件』(ダイヤモンド社)を参考にしてみよう。

 彼は、リーダーには8つの習慣が必要だという。

 ①なされるべきことを考える。
 ②組織のことを考える。
 ③アクションプランをつくる。
 ④意思決定を行う。
 ⑤コミュニケーションを行う。
 ⑥機会に焦点を合わせる。
 ⑦会議の生産性をあげる。
 ⑧「私は」でなく「われわれは」を考える。

 この8つだ。これに従って新政権のリーダーについて考えてみよう。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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