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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

反日デモ後に客足は戻ったが新規出店拒否も
愚直に日本式料理店を追求し上海で地位確立
――畑井慎司・上海JR九州フードサービス董事長・総経理インタビュー

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第90回】 2012年12月18日
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 九州、東京で展開する九州料理店「うまや」を、2012年3月に上海にオープンした上海JR九州フードサービス。董事長・総経理の畑井慎司氏に中国人向け飲食ビジネスについて聞いた。

反日デモ後回復も
新店舗出店は困難

畑井慎司・上海JR九州フードサービス董事長・総経理

――御社が上海の繁華街「静安寺」に2012年3月にオープンした日本料理店「赤坂うまや」は、オープン開始直後から、中国人にも人気となっているようですね。

 おかげさまで2012年3月のオープン直後から中国人のお客様にも数多くご来店いただいています。

 夜の利用はさすがに日本人の方が多いですが、ランチ利用の8~9割は中国人のお客様です。場所柄もあり、近くのオフィスで働いている20~30代の中国人OLの方々によくご利用いただいています。

 上海に進出するからには、中国人のお客様をメインターゲットにしたいと考え、出店場所も日本人が多く住んでいる虹橋・古北地区ではなく、敢えて上海中心エリアの静安寺にしました。オープン前は、開店後1年は9割が日本人客になるだろうと予想していましたが、最初から中国人のお客様にご支持いただけたのは、うれしい限りです。

 3月のオープン以降7月までは順調にお客様は増えました。日本人駐在員の方々やその家族が夏休みに入る8月は若干落ち込みましたが、8月末から9月にかけてまたお客様が戻ってきたとおもった矢先に、日中関係悪化や例の反日デモに直面しました。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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